理科読日誌
親子で楽しむ科学の本
『あめの日の おさんぽ』
『あめの日の おさんぽ』
U・シェフラー:文 U・ヴェンセル:絵 若林ひとみ:訳
文化出版局
1986年
¥1,068+税
今日もお天気がいまいちでしたが、雨の日を楽しんで過ごす"おばあちゃん"とおさんぽに出かける"ぼく"のお話を読んだら、こちらまでウキウキしてきました。
水たまりをバチャバチャしたり、雨のときに小鳥はどこにいるか探してみたり…。雨の日は足元が滑りやすいことや森の中は いいにおいがすることを発見したり…。
この絵本を読んで、子どものころ、雨の日に大好きだったものを思い出しました。地面に丸く広がる虹をみつけるのが好きでした。道のあちらこちらでみかける虹が不思議でたまりませんでした。そのうちに大人から「油が垂れた」せいだと聞いてからも、どうして油が垂れたら虹ができるのか、不思議で不思議でたまりませんでした。
「薄膜による光の干渉」という現象について高校の物理で学んだとき、「あれのことだー!」とそれはそれは感動いたしました。それと同時に、高校生になったら地面の虹のことをすっかり忘れていたことにも気づきました。
薄膜によって色づいたリングが見える方向には限りがあります。おそらく小さかった私の目線では虹色が見えていたけれど、背が高くなってしまってからは色づいて見えなくなっていたのだと思います。
"みっつん"と過ごしていると、大人になって忘れているいろいろなものを再発見できそうな気がします。
まだ"みっつん"は自力では歩けませんが、抱っこ紐で一緒にお散歩しながら、雨の日ならではの楽しいものを発見していきたいな、と思いました。
そして、家に帰った"ぼく"に"おじいちゃん"が本を読んでくれたように、いろいろな本を読みながら雨の日を楽しく過ごしてみようと思います。