理科読日誌

カテゴリ:太陽・月・星

明日は部分日食

明けましておめでとうございます。
2019年も たくさんの笑顔にあふれた1年になりますように。

すっかり間があいてしまいましたが、また、綴っていきたいと思います。

早速ですが、明日は部分日食が日本全国で見られる予定です。北に行くほど欠けが大きくなります。
8:43から始まり、一番欠けるのが10:06で、11:36には終わるそうです。

日食グラスがあれば一番よいのですが、ない場合でも木漏れ日やピンホールを通過した光の影を観察すれば安全に日食を楽しむことができます。

くれぐれも太陽を直接見ないよう気をつけてくださいね。
む、日食グラスで観察する場合も、太陽を見たままグラスを外してしまうと大変危険ですので、必ず下を向いてからグスを着けたり外したりするように気をつけてください。

明日 天気に なぁれ!!

『みんな、星のかけらから』

『みんな、星のかけらから』
ジーン・ウィリス:文 ブライオニー・スミス:絵 石井睦美:訳
フレーベル館
2018年
¥1,480+税

なんでもできるスターのお姉ちゃんと比べて何もできない妹は、いつかお姉ちゃんのようなスターになりたいと願います。
そんな妹に、おじいちゃんがステキな話をしてくれるのです。

今年の9月に出たばかりの絵本です。
本屋さんで出会ってしまい、表紙のやさしい絵と、内容を期待させるタイトルに即、購入しました。

期待を裏切らない、科学的にも物語としても大満足な1冊でした。

村山斉さんのブルーバックス『宇宙になぜ我々が存在するのか』に通じる内容ですが、子供でも分かりやすい言葉で上手に説明されています。

まだまだ内容は"みっつん"には難しいと思いますが、最近は長めのお話もじっくり聞く時もあり、絵も楽しげに眺めているので、時折読んでいくつもりです。

私もいつかこんなおじいちゃんみたいに話ができるおばあちゃんなりたい・・・。

 

『モグラくんがみた おひさま』

『モグラくんがみた おひさま』
ジーン・ウィリス:ぶん  サラ・フォックス-デイビス:え  みはら いずみ:やく
BL出版
2012年
¥1,300+税

秋が深まり、すっかり日の入りが早くなりました。
それにつれて、日の出もゆっくりになってきましたね。

夜明けを味わえる1冊です。
日の出を見るために出かけようとしているハタネズミと出会ったモグラは一緒に連れて行ってもらうことになりました。2人がみずうみのほとりに行くと、そこにはスズメとリスとウサギも来ており、いろいろな表現の仕方でおひさまがいかに素敵かを説明してくれるのです。

「おひさまって知ってる?」と問いかけたら、どんな子でもうなずくと思います。
でも、「おひさまってどんなふうに見える?」と聞かれたらどうでしょう?
大人でも、「まぶしい」くらいしか出てこないかもしれません。
何かを知らない人に、そのものについて言葉で伝えるというのはとても難しいけれど、「伝えたい!」という思いがあれば、自分の経験を総動員して何とか伝えられるのではないでしょうか。

先日、「香り」をテーマに実験教室をしました。
香水を調合するプロの調香師の方々は、さまざまな香りを「言葉」で表現するそうです。
そこで実験教室でも、いくつかの香りを実際に嗅いで、自分なりの言葉で表現するということに挑戦してみたのですが、これが難しかった!
特に難しかったのが、「ヒノキの香り」というように「●●の香り」と分かってしまったものでした。
「ヒノキ」を知らない人に、「ヒノキ」という言葉を使わずにどう伝えたらいいの?とみんなで四苦八苦しました。

"みっつん"にも、いろいろな経験を言葉として積み重ねていって、大切な誰かに伝えたり、分かち合ったりできるようになってもらえたらいいな、と思っています。

 

『おつきさまこんばんは』

『おつきさまこんばんは』

林 明子

福音館書店

1986年

¥800+税

 


中秋の名月、今年は見られませんでした。残念!

そんなわけで、せめて絵本でお月さまに会うことにしました。

 


夜になり、屋根の上に顔を出した"おつきさま"を"くもさん"が隠してしまいます。

 


月が見えなくなっても、存在が無くなってしまったわけではなく雲の向こう側にある、言い換えれば、<月→雲→観測している自分>という位置関係を捉えることって結構小さい頃からできるんだなぁ、と感心しながら読みました。

 


「見えないけど、ある!」という確信は、7ヶ月くらいには持てていたように思います。"みっつん"のお気に入りのオモチャを枕の下などに隠しても、枕をどけて見つけ出していました。今では、目の前で隠さなくても、「どうせこの下にあるんでしょ?」と言わんばかりに発掘していらっしゃいます。

 


絵本で読んだことと日常の生活の体験とが絡まり合って、少しずつ経験が言語化されて蓄積されていくのでしょうね。ゆっくりじっくり蓄積していってもらいたいな、と思います。

 

 

 

お月見は、10月21日の「十三夜」に期待することにします。

 

 

 

ちなみに、この絵本の"おつきさま"、"みっつん"に似ているんですよね・・・。

『おつきみ どろぼう』

『おつきみ どろぼう』
ねぎしれいこ:作  花之内雅吉:絵
世界文化社
2009年
¥1,000+税


9月といえば「中秋の名月」ですね。
今年は9月24日だそうです。
お天気になるといいなぁと思いながら、おつきみにまつわる行事の絵本を読みました。

本のカバー裏に書いてある説明によれば、"おつきみどろうぼう"とは
「日本の年中行事で、子どもたちは、おつきみの日に限って、よそのうちのおつきみだんごをどろぼうしてもよいとされていました。・・・(中略)・・・日本版ハロウィンともいわれています。」
とのこと。

私は残念ながら"おつきみどろぼう"を体験したことはありません。この行事を知ったのも大人になってだいぶたってからでしたし、そもそも、おつきみだんごを作ったこともありません・・・。
でも、せっかくなので、これから"みっつん"と一緒にいろいろな行事も体験していきたいな、と思います。
まだ今年はお団子は無理そうですが、離乳食でそれらしきものを作ってみようかな。

こうした行事を楽しみながら、月の満ち欠けを少しだけ意識するきっかけにできたら素敵ですね。(早寝の"みっつん"がお月さまを見るのは、しばらく先になりそうですが。)