理科読日誌

親子で楽しむ科学の本

道具を楽しむ

"理科"と言いつつ、発明や数のことなど、なんでもござれな理科読は、昨今流行りの"STEM"読なのでは?などと思う今日この頃。
でも、"STEM"読はカッコ悪いので、やっぱり「理科読」って呼びたい、なんて思いつつ、今日も"みっつん"と読書に遊びに精を出しております。

思い返せば1年前、1歳2か月で最初に発した意味を成す言葉が「ねじ」だった"みっつん"・・・。
1歳の冬に「ねじ」と「ねじ回し」との出会いを果たし、1歳1か月で父親のドライバーを奪取。
出かけた先々で、ねじをさがして回り・・・その後、他の物へと興味が移るも、再び訪れる「ねじブーム」。
そんなこんなで、2歳2か月にして人生で3度目の「ねじブーム」に突入しました。
背が伸びるにしたがって"みっつん"の視界が変わり、我が家のいたるところで、手すりの下側とか引出しのすき間といった「気づかれざるねじ」を発見して回っています。

そんな"みっつん"と折に触れて楽しんでいるのが、『ねじ』です。
鉛筆で描かれたシンプルながら味わい深い「ねじ」たち、そして、いかに身の回りで「ねじ」が活躍しているかに目を向けてくれる1冊です。

ねじ好き"みっつん"の最近の口ぐせは「だいくしごとを しようっと」。
そのものズバリ、『だいくしごとをしようっと』の真似です。
ビーバーのカストールが、図面を見ながら様々な道具を使いこなして、大工仕事を進めていきます。
カストールはシリーズものの絵本で、他にもケーキを焼いたり豆を育てたりしています。
その丁寧な仕事っぷりには、ほれぼれしてしまいます。
絶版なのが残念な限り。
古本屋さんをパトロールして、ようやく手に入れました。

先日、ガリレオ工房のメンバーから、「のこぎり ぎこぎこ、つぎは2本・・・」と、だんだんのこぎりが増えていく手遊びを教えていただいた"みっつん"。
のこぎりを見ると、「のこぎり ぎこぎこ」と嬉しそうに手遊びに誘ってきます。

ならば、他の道具も楽しもうじゃないか、ということで『これさえあれば -だれのどうぐ?-』も読みました。
いろいろな仕事に使う道具が「だれのどうぐ?」とクイズ形式で紹介されている絵本で、大工さんに続いて登場するのがクシやハサミなど床屋さんの道具です。
すると"みっつん"が「キンジロウ!」と目を輝かせました。
2歳の誕生日に親戚からいただいた『ネコのとこやさん』を連想したようです。
絵本で読んだものや暮らしの中で目にしたものとが日々豊かにつながってきているのを感じます。

先日も、バス停の近くで突然、「とこやさん!」と言われ、何の話?とキョロキョロすると、"みっつん"が指さした先には、確かに床屋さんの証、くるくる回るサインポールがありました。
かれこれ10年近く暮らしている町なのに、そこにサインポールがあるなんて、床屋さんがあるなんて、目にしていたのに「見えていなかった」ことに気づかされました。
その日は出かけた先々で「とこやさん!」と"みっつん"がサインポールを次々に発見してくれて、街中にこんなにたくさん床屋さんがあるということを初めて意識しました。

 


『ねじ』
角 愼作
福音館書店
2015年かがくのとも12月号
¥389+税
※月刊誌のバックナンバーなので、図書館でぜひ

『だいくしごとをしようっと』
ラーシュ・クリンティング作 とやま まり訳
偕成社
1999年
※絶版なので、図書館でぜひ

『これさえあれば -だれのどうぐ?-』
杉山亮:文 星川ひろ子:写真 小西啓介:デザイン
福音館書店
1989年かがくのとも 5月号
※月刊誌のバックナンバーなので、図書館でぜひ

『ネコのとこやさん』
いもとようこ:絵 多田朋子:作
1999年
金の星社

春のおとずれをさがして

昨日の冷たい雨とは一転、今日はうららかなお天気になりました。
こんな日には、春のおとずれを"みっつん"と一緒に感じたいな、と思います。
ここ数日、そんな本を読んだり、観察や体験をしたりしているので、ご紹介します。


以前にもご紹介した『ぽとんぽとんは なんのおと』。
冬眠中のクマの"ぼうや"が、いろいろな音を耳にして、何の音?と"かあさん"に尋ねます。
春の訪れを耳で、そして鼻で感じるお話です。
"みっつん"との散歩でも、耳をすませ、鼻をくんくんして春の訪れを探しています。
玄関先に沈丁花が植わっていて、"みっつん"とは、出かけるたびにつぼみを観察しています。
この1週間ほどで一気に咲き始め、甘い香りがただよい始めました。
「くんくんしてごらん」と言うと、「くんくん。」とまねして言うだけで嗅いでもらえないので、スゥ~ッと息を吸って見せてから「こうしてごらん」と伝えるようになりました。くんくんが匂いを吸い込む音だと理解してもらうのは、なかなか難しいです。

そこで、『はなを くんくん』も読みました。
雪の中、眠っていた野ネズミやクマ、かたつむりに山ネズミたちが目を覚まし、鼻をくんくんさせながらかけていきます。
季節の移り変わりを、五感で味わう喜びを"みっつん"にも体感してもらえたらいいな、と思いながら、出かけるたびに「鼻をくんくんしてみようか?」と話しかけています。

春を探しながら散歩をしていると、家の近くにある桜並木や公園のハナミズキなどの芽が膨らんできたのを感じます。
そこで、『ふゆめ がっしょうだん』を読み返しました。
一見、枯れてしまっただけに見える冬の木々。でも、春に向けての準備を進めています。
そんな冬芽に注目した写真絵本を眺めてから、もう一度外に出て、いろいろな芽が膨らんでいる様子を一緒に観察しています。

春の準備に精を出しているのは、植物だけではありません。
冬の間、"みっつん"が度々「アリさん、いないね。」と言っていました。
秋までの間、アリが歩いていた場所なのに、姿を見かけなくなったことに気づいていたのです。
ちょうどディズニーの「バグズ・ライフ」を気に入っていたので、「アリさんは寒い冬の間はおうちに籠っているんだよ。温かい春になったら、またお外に出てくるよ。」という話をしてみました。
この数日で、ちらほらと姿を見かけるようになってきたので、「アリとキリギリス」を読もうかな?と思っているところです。

数日前、「凧でも上げようか」と夫がテントウムシの形の凧を引っ張り出してきました。
それを見て「ダンゴムシ!」と喜ぶ"みっつん"に、これはテントウムシという虫だと伝え、『はっぱのうえに』を一緒に読みました。
昨年は、見つけられなかったテントウムシのさなぎ、今年こそ"みっつん"と探して観察してみたいです。
絵本ではノエンドウが咲いている頃のようなので、もう少ししたらチャンスかな?

虫が苦手な母の影響か、虫と接する機会が少ないためか、アリをはじめとする虫たちに興味はあるものの近づくことができない"みっつん"。
"みっつん"が生まれてから、「虫リハビリ」を始めてはみたものの、もう少し頑張らねば、私!と気合を入れ直しました。
そんな母の意気込みを知ってか知らずか、"みっつん"が「これ、よむ」と『ファーブル先生の昆虫教室3』を持ってきました。
最近、数字の「3」に目覚めているので選んだのか、はたまた表紙に描かれたテントウムシを見つけたのか・・・?
とにもかくにも、"みっつん"が読みたいならと、せっかくなのでテントウムシにまつわる部分だけ読んでみました。
私が右ページのお話を読んでいる間、"みっつん"は左ページのイラストを楽しんでいたようです。

"みっつん"にとって2度目の春。
今年はどんな発見があるでしょう?


『ぽとんぽとんは なんのおと』
神沢利子さく  平山栄三え
福音館書店
1980年こどものとも ・ 1985年こどものとも傑作集
¥800¥税

『はなを くんくん』
ルース・クラウス:ぶん / マーク・シーモント:え / きじま はじめ:やく
福音館書店
1967年

『ふゆめ がっしょうだん』
冨成忠夫、茂木透:写真  長 新太:文
福音館書店
1986年 かがくのとも  1990年 かがくのとも傑作集
¥838+税

『はっぱのうえに』
たての ひろし
福音館書店
ちいさなかがくのとも 2019年4月号
¥440(税込み)

『ファーブル先生の昆虫教室3 小さいからこそ生きのこる』
奥本大三郎:文 やました こうへい:絵
ポプラ社
2019年
¥1,800+税 

ゆきのけっしょう

『雪の結晶ノート』
マーク・カッシーノ/ジョン・ネルソン 
あすなろ書房
2009年
¥1,200+税

『雪の写真家 ベントレー』
メアリー・アゼアリアン絵/ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン 
BL出版
1999年
¥1,400+税

『きらきら』
谷川俊太郎:文/吉田六郎:写真 
アリス館
2008年
¥1,000+税

『さいしゅうれっしゃのあとで』
市川宣子:作/柿本幸造:絵
ひさかたチャイルド
2008年
¥1,200+税

『たくさんのふしぎ2017年2月号 ゆきがうまれる』
前野紀一:文/斉藤俊行:絵
福音館書店
¥700+税

『ゆきのけっしょう』
武田康男:監修・写真/小杉みのり:構成・文
岩崎書店
2019年
¥1,300+税


"みっつん"とは、1歳のころから、我が家にあった雪の絵本を何冊か読んできました。

『雪の結晶ノート』は、息子にはまだ情報が多すぎ・・・。でも、巻末に雪の結晶の観察方法が詳しく紹介されているところが、私は大好きです。
『たくさんのふしぎ 2017年2月号 ゆきがうまれる』も、他の雪の本たちと並べて表紙だけ見せている状態で、中身を味わうのは、もう少し先になりそうです。

『雪の写真家 ベントレー』も、お話が長いので、1歳のときには、まだちょっと早い感がありました。
2歳の冬には、長い物語も最後まで聞くようになってきました。
先日は、絵本の最後に掲載されている、ベントレーが撮影した結晶の写真を指差して「ゆきのけっしょう!」と嬉しそうに報告してくれました。

『きらきら』は、今の"みっつん"にちょうどよい文字量ですし、さすが谷川俊太郎さんといった、読み聞かせていて心地よい文章、そして中谷宇吉郎さんに影響された吉田六郎さんの写真も美しく、息子も大好きな1冊です。
巻末に、吉田六郎さんがどこでどのように写真を撮ったかということについて息子の吉田覚さんが書いていらっしゃるところが、個人的にはポイントが高かったりします。そこまで読み込めば、科学写真の情報源としての価値もあり、だと思います。
一方で、例えば「たくさんさくさんあつめると ゆきだるま」というページもひたすらに結晶の写真なので、まだ雪だるまを作ったことがない息子は、どのように感じているのかな?というかすかな疑問がよぎったりもしていました。

そんなときに読んだのが、『さいしゅうれっしゃのあとで』です。
「鉄っちゃん」まっしぐらな"みっつん"は、この絵本が大好き。
秋のある夜、最終列車を見送った後に、「ふもとのまち」へ冬を届けに行く列車が何台も通りかかるのですが、その中に「ゆきだるま」がたくさん乗っている列車がありました。
どうやら"みっつん"は、この絵本で雪だるまを認識した様子でした。

『きらきら』と『雪の結晶ノート』をつなぐ1冊が欲しいなぁ、と思っていた私にとってドンピシャの1冊と出会いました。
『ゆきのけっしょう』です。
東京生まれ東京育ちの"みっつん"にとっては、雪はあまり身近な存在ではありません。
この冬はほとんど降りませんでしたし、おそらく、まだ実感として雪は捉えていないと思います。
それでも、絵本で見る結晶の美しさには感じるところがあるようで、「ゆきのけっしょう!」と嬉しそうに指さしながら楽しんでいます。
雪の結晶というモノと、「ゆきのけっしょう」という言葉とが"みっつん"の中で結びつき、そして、雪の結晶を見つけたということは、母と共有したい素敵な発見になっているようです。

科学絵本には、「身近なもの・体験と科学的な見方や考え方を結ぶ懸け橋」としての働きと、「まだ知らない世界への扉」としての働きがあるように思っています。
そういう意味で、『ゆきのけっしょう』は、私にとっては主に前者、"みっつん"にとっては後者なんだな、と思いました。

舞落ちてきた結晶があっという間に消えてしまうという辺りで、夫は、「北海道では服に落ちてきた雪の結晶が消えないでそのまま残ってたぞ。」と突っ込みを入れてきました。
東京暮らしの私には全部同じ雪国に思える地域でも、本州なのか北海道なのかで、雪の質が違うようですね。
『きらきら』の写真も北海道で撮影されたものだそうです。
北海道の読者と、たとえば新潟の読者の感想を比べてみたら面白そうですね。
同時に、ベントレーが撮影していたバーモント州ジェリコに降る雪はどうなのかな?と気になってきました。

みかんとカラス

先日、"みっつん"と公園に行ったときのこと。
遊具で遊んでいた"みっつん"が、「カラス!」と指さす方向を見ると、一羽のカラスが何かをくわえて飛んできました。
オレンジ色の丸いもの・・・みかんをくわえていました。

公園に降りたったカラスは、口から離したみかんを脚でしっかりと抑えると、皮をつつき始めました。
驚いたことに、くちばしで皮をちぎってはポイッと捨て、ポイッと捨て・・・中の甘い実だけを食べるではありませんか!
なんと賢く、そしてグルメなことでしょう。

しばらくみかんと格闘していたカラスでしたが、最後の実の部分をくわえると、サッと飛び去ってしまいました。

すると、その様子を遠巻きに見ていた2羽のカラスが、すかさず公園に降りたちました。
ところが、この2羽も皮しか残っていないと見るや、興味を失った様子でその場を立ち去ってしまったのです。

「カラス、賢いねぇ。みかんの皮を剥いて、中の実だけ食べてたねぇ。」と話しかけると、「カラス、みかん食べたね」と"みっつん"も神妙な顔で返してくれました。

帰宅後、ふと思い立ち、"みっつん"と読んだ本がこちらです。

『トリノトリビア』
川上和人(鳥類学者)×マツダユカ(マンガ家)
西東社
2018年
¥1,200+税

カラスやハト、スズメといった身近な鳥にまつわるトリビアをカワイらしいコマ漫画(右ページ)と、それにまつわる解説(左ページ)の見開きで紹介しているので、すき間時間にも読みやすい1冊です。
この日は、カラスにまつわるトリビアをいくつか、"みっつん"と読みました。4コマ漫画をながめながら、「カラスって、遊んで、賢くなるんだって」などと話をしてみました。

近所の公園にくる鳥:カラス、ハト、スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、オナガ、ハクセキレイ辺りは、見かける回数も多いため、"みっつん"も区別ができているようで、本をペラペラめくりながら「ヒヨドリさん、この前いたね。ピューッて飛んだね」などと話してくれました。

子育てを始めるまでは、公園で1時間も過ごすようなことはしていなかったので、改めて身近なところに、けっこう様々な種類の鳥がいるのだなと気づかされる日々です。

 

みかんを楽しむ絵本たち

『みかんのひみつ』
鈴木伸一:監修  岩間史朗:写真
ひさかたチャイルド
2007年
¥1,200+税

『みかん』
なかがわりえこ:ぶん / やまわき ゆりこ:え
ブッキング
2008年
¥1,200+税

『みかん』(キンダーブック2002年1月号)
木原武士:指導
フレーベル館
¥438円+税

『くだもの』
平山和子
福音館書店
1979年
¥743+税

『くだもの いろいろ かくれんぼ(これなあに?かたぬきえほん)』
いしかわこうじ
ポプラ社
2008年
¥880+税

『せんにんみかん 伊豆の昔話』(こどものとも 2019年1月号)
福知伸夫 再話・絵
福音館書店
¥389+税

『みかん』(かがくのとも1998年1月号)
中島睦子:作/こうやすすむ:監修
福音館書店
¥362+税


今年もみかんが美味しい季節を迎えていますね。
昨年は、みかんの皮を剥いていると、期待のまなざしで縦に揺れながら待ちわびる、なんとも言えずかわいい仕草を見せてくれていた、みかん大好き"みっつん"。
今年は「みかん、ちょーだい!」とリクエストできるまでになりました。
最近では、「おかあさん、みかん、どーじょ!」と勧めることで、間接的におねだりするという高等テクニックまで身につけてしまいました。
恐るべし、2歳児!

そんな"みっつん"、この冬は、みかんとみかんの仲間(柑橘類)との出会いをたくさん経験しています。
冬至の日には、ゆず湯に入りました。お風呂に浮かんだ柚子を見て、「みかん!」と大喜び。
「これは、柚子っていう、みかんのお友達だよ。お風呂に入れっちゃったのは、食べられないからね。」と話すと、「ゆず、たべらない(食べられない)」と自分に言い聞かせながら、ぷかぷか浮かんだ柚子をかき集めて堪能していました。

年末年始の帰省先では、金柑の甘露煮をいただきました。
甘くて、でもちょっぴりほろ苦い、小さな「みかん」のお友達:きんかんも、"みっつん"の「みかん辞典」の一部になったようです。

祖父母の家で、ぽんかんにも出会いました。
みかんより少し大きくて、皮が厚くて、"みっつん"の細い指では穴を開けられない「ぽんかん」、さらに、ぽんかんに似ているけれど、出っ張っている部分が特徴的な「でこぽん」にも出会いました。

お土産にいただいた、おばちゃま特製の「ゆずジャム」をつけたトーストは、最近の朝ごはんの幸せメニューです。

さらに、いただきものの「はっさく」は、「ぽんかん」みたいだけれど、もう少し「すっぱい」ということにも気づきました。

そこで満を持して登場させたのが晩白柚です。
直径30㎝ほどの巨大な晩白柚はまるでボウリングの球のよう。
"みっつん"、果敢にも皮に穴を開けようと挑みましたが、無念…大人がナイフを駆使し、奮闘して、ようやく分厚い皮が剥けました。
さわやかな実を楽しんだ後は、分厚い皮をお風呂に浮かべて「晩白柚風呂」を楽しみました。

そんな、柑橘類三昧な日々を過ごしている今がチャンス!と「みかん」が登場する絵本を何冊かまとめて読んでみました。
以前もご紹介した『みかんのひみつ』。みかんの写真を指さしながら「みかん!」、「みかん、食べる!」、「みかん、食べたね」など楽しげにおしゃべりをしてくれました。
様々な柑橘類の写真が載っているページを見ると、「ばんぺーゆ!」「みかん!」とテンションはさらに上がりました。
大きさが似ていて、見た目だけでは判別が難しいものも、私が指さしながら「これは、ぽんかん。ばーばのおうちで食べたね。皮が厚かったね。甘くておいしかったね」「これは、金柑。小さいね。この間、ひよどりさんが食べてたね。」などと話をすると、体験の一部を思い出した様子が見られたり、「ぽんかん」「きんかん」など確認するように復唱したりしていました。

かがくのともの『みかん』にも、キンダーブックの『みかん』にも、みかんの仲間が紹介されているページがあります。
キンダーブックでは、みかんの仲間が使われている加工食品が紹介されているページもあり、姿を変えたみかんの仲間も、身の周りにたくさんあるということに気づくきっかけになりそうです。

『くだもの』は、0歳からのお気に入りの1冊です。思わず舌なめずりをしてしまいそうな写実的な果物のイラストの数々に"みっつん"は毎回「みかん!」、「ぶどう!」と大興奮してしまいます。
最近は、「あーむ」と描かれた果物をつまんで口に入れるふりをして、「おいしーね。」と"ごっこ"遊びらしき表現もするようになってきました。

型抜きされたボードブックの『くだものいろいろかくれんぼ』も、0歳からのお気に入りです。
最近では、一人でぱらぱらとページをめくりながら、果物の名前を呼んだり、「ばなな、食べたね」、「みかん、あーむ」など、独り言に余念がありません。
ときどき、「そうだね、今日の朝、バナナ、ヨーグルトと一緒に食べたね。」などと話しかけると、嬉しそうに「ばなな、おいしかったね」と返してくれたりしています。


『せんにんみかん 伊豆の昔話』と、やまわきゆりこさんの『みかん』は、物語の絵本です。
どちらも、みかんが巨大に育つシーンが"みっつん"には印象的だったようで、「ばんぺーゆ!」と反応しておりました。
わたしにとっては、どちらもみかんの種が登場するところが印象的でした。最近は、種なしのみかんが多いけれど、本来は種を包んでいる実なんだよ、ということをそのうち"みっつん"と話してみたいです。

どんぐりを楽しむ絵本たち

1.『こならぼうやのぼうし』/八百板洋子:ぶん  高森登志夫:え/福音館書店 ちいさなかがくのとも 2002年10月号 ※月刊誌のバックナンバーなので、図書館でぜひ

2.『どんぐり』/こうや すすむ/福音館書店 かがくのとも絵本/1988年

3.『ひろった あつめた ぼくのドングリ図鑑』/盛口満/岩崎書店/2010年

4.『林のどんぐり』/広井敏男:ぶん  伏原納知子:え/新日本出版社/1982年

5.『どんぐりかいぎ』/こうや すすむ/福音館書店 かがくのとも傑作集/1995年

 

昨年、"みっつん"が0歳の秋には、どんぐりの絵本を1冊ずつ、時々読んでいました。今年の秋、1歳半を過ぎた"みっつん"は、どんぐりを拾い集める楽しさに目覚めました。「どりこ(どんぐりこ)!」と目を輝かせながら、せっせと拾っている姿を見て、今年もどんぐりの絵本を読んでみようかな、と思い立ち、何冊かを読んでみたところ、明らかに昨年よりも食いつきがよくなっていました。絵本に登場するどんぐりに対しても、「どりこ!」とイラストを指さして大興奮するようになったのです。

 『こならぼうやのぼうし』で、どんぐりには「ぼうし」があるということを知ると、どんぐり拾いの際に、「ぼうし!」とどんぐり本体だけでなく、ぼうしも集めるようになりました。

 戦利品のどんぐりやぼうしが増えるにつれて、それらが実にバラエティに富んでいることに親の私が気づかされました。そうなってくると、いったい何というどんぐりなのか、どの実と帽子がペアなのか、どんな木になっているのか…私の「分類欲」がふつふつと湧き上がってきました。そこで頼りになったのが『ひろった あつめた ぼくのドングリ図鑑』です。この本では、1つの種類のどんぐりがズラリ!と描かれています。手元にあるどんぐりたちの違いが種類の違いによるものなのか、あるいは同種の個体差なのか、といったことを考えられる素晴らしい1冊です。びっしりと描かれたどんぐりに"みっつん"も大興奮!

 1週間ほど、「どんぐり週間」を設け、毎日何冊かどんぐりの絵本をまとめて読み聞かせてみました。すると、"みっつん"の方から夜の読み聞かせで読んでほしい絵本として、どんぐりの絵本数冊をまとめてベッドへ持っていくようになりました。

 1歳半を過ぎたあたりから、徐々に絵本のストーリーも楽しめるようになってきた感じがあり、1歳9か月を過ぎると、お気に入りの何冊かはお話が完全に頭に入っている様子でした。1回に読む(読み聞かせを聞く)冊数も増えてきて、一度に3~5冊くらいまとめて読めるようになってきたので、ときどきテーマを決めてまとめ読みをするようになりました。どんぐりのテーマが"みっつん"にハマってもらえたのは、彼の「どんぐりブーム」を逃さずに読んだからだと思います。(「どんぐりブーム」の間に試した他のテーマの絵本まとめ読みは、そこまでハマっていない様子だったので)同じ時期に、「どんぐりころころ♪」の童謡も"みっつん"心をくすぐっていたので、これからも、実体験でのブームを見定めて、関連した絵本や童謡などを仕掛けていきたいと思っています。

『さかなのかお』

『さかなのかお』
ともながたろ / なかのひろみ / まつざわせいじ
アリス館
2004年
¥1,400+税

 

1年ほど前に、"みっつん"と葛西臨海公園の水族館へ行きました。
そのときに、ひとめぼれして購入したのが、この絵本です。
かわいらしいタッチのイラストで、正面から見た魚の顔がずらりと描かれているのです。改めて考えてみると、魚の顔って、横顔のイメージしかないな…と気づかされました。そのほかにも、いろいろな魚の目・口など、パーツごとに比べてみることができたり、さくいんにそれぞれの魚のイラストがついていたり、と随所に楽しませる工夫が盛りだくさんです。

前回紹介した、『えあわせパズル すいぞくかん マグネットシール』を見ていて、おや?どこかで見たような魚たちだな…とは思っていたのですが、この本を引っぱり出してみて納得。同じ方のイラストでした。

『えあわせパズル すいぞくかん マグネットシール』

『えあわせパズル すいぞくかん マグネットシール』
絵:友永たろ デザイン:KJahro decopoko44 監修:清水晃
エムビージェー
2018年
¥857+税


夏休みに家族で沖縄へ旅行しまして、美ら海水族館を訪れました。
巨大水槽を泳ぐジンベイザメをはじめとするおさかなたちに、みっつん大興奮してまいりました。

 

せっかく水族館へ行ったし、この体験と言葉が往還できたらいいなと思いつつ訪れた、那覇市内の国際通りにある美ら海水族館のアンテナショップをでこの本を購入しました。

 

シャチやカリフォルニアアシカ、アオウミガメなどを含む40種類の「水族館の仲間」のマグネットシールと、水槽に見立てた見開きの台紙でできています。


台紙には薄い鉄が入っているようで、少しずっしり感があります。
マグネットがくっつく本、なんて素敵な発想でしょう。

帰宅してから、みっつんの大のお気に入りの本というか、おもちゃになっています。
1歳9か月になり、言葉を話すことと、形の認識とがブームになっているので、「じゅご(ジュゴン)」「えび」と言いながら、それぞれの形が描かれているところに、マグネットを貼り付けて楽しんでいます。
最初は、人物やエビ、シャチ、イルカあたりの、特徴的な形のものを貼ったら満足して、おさかなはお任せといった感じでしたが、少しずつおさかなも貼れるようになっていき、1か月ほどで、ほぼ1人で楽しめるようになりました。

いわゆる科学読物ではありませんが、この本のおかげで水族館の実体験がより豊かになったように思います。

『とべ!ちいさいプロペラき』

『とべ!ちいさいプロペラき』
小風さち:作 山本忠敬:絵
福音館書店
1989年こどものとも/2000年こどものとも傑作集
¥900+税

前回の『しゅっぱつしんこう!』に続き、乗り物の絵本です。

この絵本を最初に読み聞かせたときは、"みっつん"の反応はいまいちでした。電車の絵本は体を上下に揺らしながら大喜びなのに…?もしかしたら飛行機が何かがピンときていないからかもしれない、と思い至りました。

そこで、休日に空港の展望デッキに飛行機を見に行ってみました。間近で飛行機の離発着を見た"みっつん"は大興奮。「あれが、飛行機だよ。」、「飛行機が飛んで行ったね。」などと話をしているうちに、「コォー」と言うようになりました。

翌日から、飛んでいる飛行機を見かけると「コォー」と指さしながら教えてくれるようになりました。それどころか、家の中にいて飛行機の姿が見えなくても、はるか上空を飛ぶ飛行機の音を聞きつけて「コォー」と天井を指さすようになりました。もちろん、絵本の飛行機も。そのうちに「コォーキ」になり、今では「ヒコーキ」と言うようになりました。ヘリコプターも「ヒコーキ」なのはご愛敬です。でも、鳥は「ピッピ」なので、"鳥とは違う空を飛ぶなにがしか"という感じなのではないでしょうか。

飛行機という存在が彼の中で認識されたようです。改めて、実体験と絵本を行き来しながら、世界が広がっていくのだな、と感じました。

『しゅっぱつしんこう!』

『しゅっぱつしんこう!』
山本忠敬
福音館書店
1982年
¥743+税

最近の"みっつん"一押しの絵本です。
「おかあさん」と「みよちゃん」が特急列車、急行列車、普通列車と乗り継いでおじいさんの家を目指します。

0歳の時から『かんかんかん』(のむら さやか文/川本幸 制作/塩田正幸写真 福音館書店)という絵本を楽しんでいた"みっつん"は、電車を見ると「まんままーん♪」と言うようになりました。
この絵本で「んまんまれっしゃ」が「んまん ままん んまん ままん」と通るのを気に入ったようです。
近くの踏切で電車の通過を待っているときなども「まんままーん♪」と言うので、周りの方から「あら~、ママって言ってるのねー」と言われたりするのですが、残念ながら、母ではなく電車に夢中なんです・・・。

そんな電車大好きな彼にとって、この絵本はかけがえのない1冊のようで、しょっちゅう、読んでもらおうと持ってきます。

せっかく読むなら、と、こちらも列車の種類によってスピード感を変えて読んでみたり、それぞれのページに描かれた電車以外の物や景色も楽しみながら読み進めたりしています。
私のお気に入りは、山の奥へと進んでいくページに描かれた「この辺にくまが出る注意」という看板です。


電車は日常的に目にしたり乗ったりしている乗り物なので、"みっつん"にとっても経験と照らし合わせて「あれのことだな」と理解しやすかったんだろうな、と思います。
というのも、飛行機の絵本もあるのですが、しばらくの間反応がいまいちだったのです。そんな話を次回はご紹介できればと思っています。

『てのひら おんどけい』

<再>『てのひら おんどけい』
浜口哲一:ぶん  杉田比呂美:え
福音館書店
2003年

¥800+税

 

"みっつん"が8か月のころに読んだ絵本を1歳5か月で読み直してみました。
散歩にでかけた"ぼく"が、自分のてのひらで、身近なあれこれの"あったかい"と"つめたい"を探っていく絵本です。

我が家の"みっつん"も二足歩行ができるようになり、散歩の楽しみ方が少しずつ変わってきました。
最近は、朝、公園の木陰のベンチに親子で座って、鳥や蝶などをながめることも増えてきています。

先日も、しばらくは興味深げに鳥を眺めていた"みっつん"ですが、そのうちに飽きてベンチを下り、ひなたのベンチの方へ向かっていきました。
そこで、「あちち!じゃない?」と声をかけてみると、ひなたのベンチに触れてにんまり。
「こっちのベンチはどう?あちち?」と聞いてみると、すたすたと戻ってきて、ひかげのベンチにも触って確認。
どうやら違いがわかったようで、その後しばらくひなたとひかげを行ったり来たりしてベンチの温かさを確かめていました。

8か月のころは、冷たい飲み物を入れたコップで「ひえひえ~」を楽しんでいた"みっつん"ですが、あれから1年経たないうちに、2つのものを比べて確かめてみる、ということができるようになってきたのだなぁ、と感心しました。 

『ニャーンといったのは だーれ』

『ニャーンといったのは だーれ』
ステーエフ:ぶん・え  さいごう たけひこ:やく
偕成社
1991年
¥1,400+税

私が子供のころお気に入りだった『こねずみとえんぴつ―12のたのしいおはなしとえのほん (世界傑作童話シリーズ)』(ステーエフ 福音館書店)に収録されていたお話の1つです。

最近"みっつん"は、「わんわん」と「ニャーオ」が言えるようになりました。それ以外の動物を見ると、「ふわふわ」と言っています。
この絵本には、おんどりやこねずみ、はち、かえるなどが登場しますが、だれも「ニャーン」とは言いません。
いろいろな動物がいること、それぞれの鳴き方があることは1歳5か月の"みっつん"にも、わかっているようです。

こうした絵本や実体験を積み重ねながら、いろいろな動物に親しみをもてたら素敵だな、と思います。

ところで、絵本によく登場するキリンやウサギなどの動物はどんな声で鳴くのでしょう?
ウサギは「ぴょんぴょん」と表現されることが多いですが、鳴き声ではないので、「わんわん」や「ニャーオ」と整合性が無いなぁと気になっています。
キリンも、絵本だけでなく、子供向けの洋服などあちこちで見かけるのですが、鳴き声はさっぱりわかりません。

"みっつん"と一緒に動物園で探ってみたいテーマの1つです。

『ファーブル先生の昆虫教室 本能のかしこさとおろかさ』

『ファーブル先生の昆虫教室 本能のかしこさとおろかさ』
奥本大三郎:文   やました こうへい:絵
ポプラ社
2016年
¥1,800+税

"みっつん"への読み聞かせというよりも、『ダンゴムシ』に続き、来るべき(?)「息子との"むしライフ"」に向けた、母のリハビリ理科読第2弾です。

『ファーブル昆虫記』は子どものころに読んだ記憶がありますが、うろ覚えだし、ファーブルさんには申し訳ないのですが、そんなに楽しんで読めた本ではなかったように思います。
でも、この本は面白い!

奥付を見ると、朝日小学生新聞に連載されたものをベースにつくられた本のようです。
『ファーブル昆虫記』そのものではなく、昆虫記をもとに、例えばアリについて「アリ①」~「アリ⑧」と8つの見開きに小分けして紹介しているので、とても読みやすいです。
しかも文章は右ページにまとまり、左ページにはその内容に関するかわいいイラストが描かれている点も、「むしリハビリ」を進める私のような者にはありがたいです。

小学生なら、一人でワクワク読めると思います。これを読んでからご本家の『ファーブル昆虫記』を読んだら、子どもの頃の私も、もっと楽しんで読めたかもしれません。

『ファーブル昆虫記』と言えばスカラベ、というイメージがあり、実際この本もスカラベから始まるのですが、日本で暮らしていると正直スカラベはピンと来ず…。
でも読み進めていくと、セミ、クモ、モンシロチョウ、ホタル、アリ、オトシブミと日本でも出会えそうなむしたちも登場してきます。

この本を読んだら、むしにも、ファーブルさんにも、なんだか親近感がわきました。

まだ、この本のかわいいイラストで描かれたむしさんたちと、実物のむしの間には大きなギャップを感じてしまうので、引き続きリハビリに努めようと思います。

『あめあがりのしゃぼんだま』

『あめあがりのしゃぼんだま』
吉田瑠美
福音館書店
ちいさなかがくのとも 2019年6月号
¥407+税

 

昨今めっきり しゃぼんだまがお気に入りの"みっつん"に嬉しい1冊が、ちいさなかがくのともの新刊として出版されました。

クレヨンでやさしく描かれたしゃぼんだま、吹き方を変えると大きさが変わったり、すぐには割れないしゃぼんだまがみつかったり…。

公園で小学生のお姉さんたちに、たんぽぽの綿毛の吹き方を教えてもらった"みっつん"は、しゃぼんだまをフーッと吹くことにも興味津々です。
まだ、たんぽぽを食べてしまいそうなほど近くに持っていくとようやく飛ばせる程度の"そよ風"しか出ませんが…。

"みっつん"と暮らしていると、自分の体をどう使いたいかイメージして、そのイメージ通りに動かすというのは、難しいことなのだなと実感します。
と同時に、親やお友達など周りの人の動きを見たり、あるいはテレビや絵本などを見たりすることで、少しずつ、でも確実にイメージが広がり、それに伴って動きも進歩しているのも感じます。
"みっつん"の場合、『だるまさんと』の最後のページから「ピース」を覚え、最初は1本指しか立てられなかったのが、徐々に2本へと変化して、ついに完全にピースができるようになりました。
大人からすれば、じわじわと、もどかしいくらいのペースかもしれませんが、でも確実に進歩していく様子を日々見ていると、きっと自分もこうやっていろいろなことができるようになってきたのだろうな、と思います。
きっと私も、両親や周りの人たちに、こうやってじっくり見守ってもらったのだろうと感謝し、"みっつん"や彼のお友達を、同じようにゆったりとしたまなざしで見守っていきたいと思います。

『杉山きょうだいの しゃぼんだまとあそぼう』を参考に、ストローに2つ穴を開けて安全対策をしつつ、しゃぼんだまに一緒に挑戦してみたいです。

『ダンゴムシ』

『ダンゴムシ』
今森光彦
アリス館
2002年
¥1,400+税

「ある日、家にかえってくると、2さいになる息子が、縁側にすわってにがむしをつぶしたような顔をしていました。
 よく見ると、口をもぐもぐさせています。」
飴にしては変だな、と息子さんの口をそっと開かせるとダンゴムシが出てきた、という今森さん。

「ぼくは、ちょっと心配したものの、とてもうれしくなりました。
 ダンゴムシが、こんな小さな庭に、いまでもいてくれることがわかったからです。」

そうして、今森さんのダンゴムシの撮影が始まります。
ダンゴムシの目線で撮影された「お見事!」としか言いようのない写真の数々と、今森さんの愛情あふれる文章に、ついつい引き込まれてしまいます。

子どものころは平気だった「むし」たちと遊ばなくなって早ン十年。最近はすっかり苦手になってしまっていましたが、「もう少し"みっつん"が大きくなったら、ポケットから虫が出てきたりするわよ~」との先輩お母さん・お父さんの体験談に、今からリハビリしておこうと思う今日この頃です。

そのリハビリ第一弾のお相手として、ダンゴムシさんは最適!と勝手に白羽の矢を立てました。
そして数日前に、何年振りかでダンゴムシを手のひらに乗せてじっくり見てみました。
母の手の中で、コロンと丸まっては、しばらくするとじわじわじわ~っと開いてもぞもぞ歩き出すダンゴムシに"みっつん"も興味をそそられた様子でした。
でも、手渡すと今森さんの息子さんのようにお口に直行してしまいそうだったので、ファーストコンタクトは、そこまでにしました。

うれしいことに、虫を扱った絵本は山のようにあるので、少しずつリハビリを進めたいと思っています。

『杉山きょうだいの しゃぼんだまとあそぼう』

『杉山きょうだいの しゃぼんだまとあそぼう』
杉山弘之 杉山輝行:文と構成 / 吉村則人:写真 / 平野恵理子:絵
福音館書店
かがくのとも 1990年4月号 / かがくのとも傑作集 1993年
¥900+税


最近"みっつん"はシャボン玉がお気に入りです。
私がシャボン玉を吹いて見せると、「うわうわうわ~!」と顔をくしゃくしゃにしながら歓声を上げて喜んでくれます。シャボン玉に触れようと手を振り回したり、その場で体を上下に揺らしたりして楽しんでくれるようになりました。
10か月のころにシャボン玉を見せたときは、手を伸ばして捕まえようとはしていましたが、こんなに感情爆発!という感じではなかったので、そんな変化も興味深いと感じています。

お友達からいただいた市販のシャボン液がなくなってしまい、せっかくだから手作りしてみようと一念発起。
どうせなら、ずっと気になっていたこの絵本を参考にしてみよう!と思い立ちました。

こちらの絵本では、シャボン玉アーティストの杉山兄弟が小さな子供たちでも楽しめるように、いろいろな身近な道具を使ったシャボン玉の作り方を紹介してくださっています。
このご兄弟は、2017年に「マツコの知らない世界」にもご出演になっているので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

そして、この本のうれしいポイントはもう1つ。本の最後に「杉山しゃぼんだま きょうだいがそっと教えるじょうずなしゃぼん液の作り方」がのっているのです。
しかも、小さなこどもがストローで吹くのに適した安全な液の作り方と、枠などの道具を使って大きなシャボン玉を作るのに適したシャボン液の作り方の2種類が紹介されているのです。
さらに!うまくいかなかったときのアドバイスや、大人向けに、小さなこどもと遊ぶ時の安全上の注意まで。

絵本全体から、杉山兄弟のシャボン玉への愛と、こどもたちへのやさしさがあふれてきます。

さぁ、レッツ・シャボン玉☆

『ぼくはここで、大きくなった』

『ぼくはここで、大きくなった』

アンヌ・クロザ:さく / こだま しおり:やく

西村書店

2012年

¥1,300+税

 

最近は春にちなんだ絵本をたくさん読んでいます。

 

この絵本は、"たまたま"、ここで大きくなった種のお話です。

秋になり、冬を越し、やがて春になって芽生えた種はすくすく成長します。

あるときは風が吹きつけ、またあるときは大水に耐え、害虫の襲来も乗り越えて実をつけます。

読み進めながら、実が描かれたページを見て、「ああ、君はこの植物の種だったのか!」とにっこりしました。

 

植物の種が芽生え、育ち、命をつないでいくお話はほかにもありますが、この絵本の魅力は何といってもアンナ・クロザさんの絵です。

アンナ・クロザさんの鮮やかな色使いやシンプルでかわいらしいイラストは、1歳3か月の"みっつん"にとっても魅力的なようです。

以前ご紹介した『みずたまのたび』も同じ作者の絵本です。

そして、”たまたま”ここで大きくなった、というところも素敵です。

公園や川の土手にお散歩にいく機会が増えるこの季節、目にする植物たちに、「君たち、”たまたま”芽生えたそこで、よく大きくなったね」と声をかけたくなる1冊です。

 

 

 

『たんぽぽ』

『たんぽぽ』
甲斐信枝
金の星社
1984年
¥1,300+税

先日、近くの駐車場で春の野の花を"みっつん"と楽しんできました。
紫色のスミレ、青いオオイヌノフグリ、ピンクのホトケノザ、紫色の菜の花のようだったのはムラサキハナナでしょうか・・・?
面白いことに、多少入り交じりはするものの、半径1mくらいの範囲に種類ごとにまとまって咲いていました。草原のある一角は紫色、別の一角は青・・・と、まるでパッチワークのようでした。

そんな小さくてかわいらしい花々の中にあって、タンポポは、ひときわ鮮やかな黄色で存在感を放っておりました。
私にとっては、スミレやオオイヌノフグリなどの花よりもずっと早く出会った春の花です。幼いころ、春の花と言えば、タンポポかチューリップでした。
でも、チューリップはそこらへんに勝手に生えている花ではなかったので、もっぱらタンポポを愛でていたように思います。

そんな春の花の代表格といっても過言ではないタンポポが、甲斐信枝さんによって美しく描かれています。
『はっぱのうえに』同様、ページをめくるたびに春風が吹いてきそうな、そんな絵本です。

昨年の春は、"みっつん"はまだ、タンポポの綿毛で遊んでいないので、この春は綿毛ともたわむれたいと思っています。

『はっぱのうえに』

『はっぱのうえに』
たての ひろし
福音館書店
ちいさなかがくのとも 2019年4月号
¥440(税込み)


すっかり春ですね。
お散歩をしていると、公園や川原も生命力であふれているように感じます。
そんな春にぴったりの絵本が、ちいさなかがくのともシリーズ新刊として出ていました。
生物系の絵本は、とてもたくさん出版されるので、よほどのものでないと買わないぞ、と心に誓っているのですが・・・「よほどのもの」だったものですから、我が家の一員になりました。

作者は、『ぎふちょう』や『しでむし』、『つちはんみょう』を描かれた舘野鴻さんです。

とにかく絵が素晴らしい!
春の色に満ちたページを見ているだけで、うきうきした気持ちになってきます。
そして葉っぱの上にみつけた黄色い不思議な物体は何?
何?なに?
とページをめくっていくと、ほ~、そうだったのか!と驚きました。

二足歩行を極めつつある"みっつん"と公園に行く機会も増えました。
”みっつん”と手をつないで歩くので、普段よりも、ぐっと低いところを見るようになりました。
そんな機会を生かして、葉っぱの上に黄色い不思議な物体を見つけられないかなぁ?

『ぽとんぽとんは なんのおと』

『ぽとんぽとんは なんのおと』
神沢利子さく  平山栄三え
福音館書店
1980年こどものとも ・ 1985年こどものとも傑作集
¥800¥税

『はなを くんくん』は嗅覚で春を感じるお話でしたが、こちらは主に聴覚で春の訪れを感じるお話です。

冬眠中のクマの親子、”ぼうや”が外から聞こえる様々な音について尋ねると、”かあさん”がやさしく教えてくれます。
最後に「いい におい」を嗅いだ”ぼうや”に”かあさん”が教えてくれる言葉が素敵です。

「あたたかな かぜが はなの においを はこんできたのよ。」


はるかぜが心地よい季節になってきました。
”みっつん”とのお散歩でも、耳をすませ、鼻をくんくんして春の訪れをたくさん感じとりたいと思います。