親子で楽しむ科学の本
紙鉄砲
"みっつん"は、音が出るオモチャがお気に入りです。
プレゼントでいただいたり、従姉やはとこたちのお下がりでいただいたりで、結構いろいろな音を楽しむことができています。
カコカコという木のやわらかな音、チリンチリンという軽やかな鈴の音、シャランシャランと楽し気なタンバリンの音、母の手作りお豆のマラカスの音・・・などなど。
今日は、今まで聞いたことのない音を聞いてみようじゃないか、ということで紙鉄砲を作ってみました。
実際には、大きめのチラシで作りました。
この三角形のぴらぴらしている方(写真左端)をつまんで持って、三角形のとんがり(写真上)を下に向けて勢いよく振り下ろすと「パンッ!」という小気味いい破裂音を立てて紙が開きます。
結構大きな破裂音が出るので苦手な子どもも少なからずいる紙鉄砲。"みっつん"も泣いちゃうかしら?と思いつつ、控えめに「パンッ!」。あ、いけそう、ということで強めに「パンッ!!」。
大受けしました。紙鉄砲を鳴らすたびに、ケタケタ笑っておりました。
動じないね、キミ。
そんなこんなで、また一つ新しい音と出会えた1日でした。
かがみを探そう!
かがみを探そう!
昨日の『かがみ』の中では、スプーンやフォークなど、鏡のように映るものがいろいろあることが紹介されています。
そこで、今日は家の中で「かがみ」のようなものを探してみることにしました。
-洗面台の鏡
-お風呂場の鏡
-靴箱の扉の鏡
-姿見
-テレビ台の扉に貼ったアルミシート
-手鏡
↑これらは、"みっつん"も鏡として認識。ノリノリで鏡をたたいたり、そこに映る自分を見てにやけたりしていました。"みっつん"のお友達にも「鏡好き」がたくさんいます。"みっつん"に限らず、赤ちゃんが鏡に見とれて、にまにましているのって可愛いです。
-カトラリー(スプーン・フォーク・ナイフなど)
-おたま
↑スプーンは映っていることを確認する間もなくお口の中へ。鏡のような見た目よりも、食器として認識されているようです。普段は木製のスプーンを使っていますが、ちゃんと形状で判断しているのでしょうか?「やるな、おぬし!」という感じです。
フォーク・ナイフはこわくてまだ手渡せません・・・。
おたまは、ブンブン振り回し、ふちを咥え・・・ほかのおもちゃ同様、"獲物"となりました。
プレゼントでいただいた素敵なおもちゃがあまたあるにもかかわらず、パッケージの袋とか、プラスチックのハンガーとか、ラップの芯とか・・・そういったものがお気に入りに昇格するのはなぜでしょう?
-食器棚のガラス扉
-電気スタンドの一部
-蛇口
↑これらは、全く興味を示されず・・・。まぁ、そんな気はしておりましたが。
本日のまとめとしては、「平面で、ある程度のサイズ(直径10㎝くらい?)があり、銀色でピカピカしているもの」は鏡と認定されているようでした。
お天気になったら、今度はお外で鏡を探してみます。
『かがみ(キンダーブック 2003年度2月号)』
『かがみ(キンダーブック 2003年度2月号)』
スギヤマカナヨ:絵 立花愛子:指導
フレーベル館
2004年
¥460+税
※販売終了
昨日の『きょうのおやつは』で、"みっつん"の鏡についての反応が気になり、今日は雨だし、おうちでまったり遊ぼうと、この絵本を引っ張り出してみました。
圧倒的に生物ネタが多いキンダーブックの中で貴重な物理ネタです。私は根が物理屋なので、まだ子供もいなかった頃に古本屋さんでこの本を見かけて即購入、おうちに連れて帰りました。(ちなみに、昭和63年度12月版の『かがみ』も買ってしまいました。)
絵本に「かがみシート」がついていて、実際に試しながら楽しく読める1冊です。
"みっつん"は、この「かがみシート」がお気に召したようでした。
両手で、しっかと握りしめ、ぐにぐにしたり、フリフリしたり、じーっと眺めたり。
「ちょっと貸してね」といっても、「いやじゃー」と手を放してくれません。
そんなに鏡がお好きとは、気がつきませんで・・・。
この様子だと、小さめの手鏡が1枚あれば、かなり楽しく遊べそうです。
割れたりしないように見守りつつ・・・ですが。
この本の中で、いろいろな形の穴をくり抜いた黒画用紙を手鏡にはりつけ、太陽光を反射すると、光の追いかけっこができるという遊びが紹介されています。
そういえば、先日車で出かけたとき、運転席にいた夫の腕時計が反射した光がちょうど"みっつん"の近くをチラチラ動いていて、"みっつん"がかなり興味を示しておりました。
今度晴れたら、鏡の反射光と追いかけっこしてみます。
残念ながら販売終了してしまっている月刊誌なので、古本屋さんなどで出会えたら・・・お手に取ってみてください。
『きょうのおやつは』
『きょうのおやつは』
わたなべちなつ
福音館書店
¥1,500+税
2014年
赤ちゃんって鏡が好きなのだということを、子育てを始めて知りました。"みっつん"も、ご多分に漏れず、鏡が大好きです。4ヶ月くらいの時には、抱っこされて鏡の中の自分を見ると、にまにましていました。鏡の中に自分がいると思っていたのか、「誰か赤ちゃんがいるぞ」と思っていたのかは定かではありませんが・・・。
つかまり立ちができる今では、目線の高さに鏡があると、バンバン叩いて大興奮です。
そんな"みっつん"に、この絵本はどうかしら?と読んでみました。
片方のページが鏡状になっているこの絵本は、ページを開き切らずに90度のところで止めて読む、ちょっぴり変わった読み方をします。すると、もう半分のページに描かれた絵が鏡の中に移りこんで、お話の世界が完成するのです。
まだ"みっつん"には、視点を定めて見るのは難しいと思いますが、鏡として反応するかな?と思ったのですが、鏡のページにもイラストがあるためか、普段の鏡を見た時の反応はありませんでした。
でも、ホットケーキのもとをフライパンに落とした時の音など、擬音語への反応は良い感じです。そしてネコさんが出てくるのですが、そこでも「あー」と声を出したり、ネコさん付近をバンバン叩いていたりしたので、ネコの絵は認識しているのね、と思いました。
この絵本も、時折読みながら、"みっつん"の反応の変化を楽しみたいと思います。
『くだもの いろいろ かくれんぼ(これなあに?かたぬきえほん)』
『くだもの いろいろ かくれんぼ(これなあに?かたぬきえほん)』
いしかわこうじ
ポプラ社
2008年
¥880+税
食いしん坊親子で楽しんでいる、とってもカラフルで、ワクワクするしかけ絵本です。
たとえば、真っ赤なページに、丸い型抜きのページをめくって重ねると・・・リンゴがそこに!
ページのふちに、だんだん果物が増えていくのも、その果物の断面が描かれているのもとっても素敵です。
「これは食べたことあるね~」、「これはまだだね、どんな味がするのかな?」などと話しながら繰り返し楽しんでいます。
果物の色と形、模様に注目するきっかけにぴったりです。
この本に登場しない果物について、「この果物だったら何色のページにするんだろう?」、「どんな模様にするかしら?」、「どんな型抜きになるのかな?」と考えるのも楽しそうです。
ボードブック(分厚いページの本)なので、"みっつん"に安心して手渡せるのも嬉しいです。"みっつん"は、目下、型抜きページをいじるのが楽しいようです。型抜きのふちをなぞったり、手を穴にはめてみたり、くわえてみたり・・・。
シリーズがいろいろあるので、少しずつ読んでいきたいです。
『おいしいおと』
『おいしいおと』
三宮麻由子:ぶん ふくしま あきえ:え
福音館書店
2002年6月 ちいさなかがくのとも
2008年 幼児絵本ふしぎなたねシリーズ
¥800+税
母譲りの食いしん坊な"みっつん"は、離乳食をもりもり食べています。
9ヶ月になり、食べられるものが増えてきました。
口だけでなく、目でも、鼻でも、そして耳でも美味しく味わってもらえたらいいな、と思っています。
今年の夏は「香り」をテーマにした実験教室を行いました。
その中で実施したとても簡単だけれど面白い実験をご紹介します。
ガリレオ工房メンバーのドードーさんから教えていただいた実験です。
【用意するもの】フルーツ味のグミ数種類
【やり方】
・2人組になり、Aさんは目を閉じて鼻をつまみ、口を開ける。
・Bさんはどれか1つグミを選んでAさんの口に入れる。
・Aさんはそのまま5回噛み噛みしてから、鼻をつまんだ手を外して、更に5回噛み噛みする。
・何味のグミか、どの段階で分かったかをBさんに伝える。
→ 鼻をつまんで噛み噛みしても、甘い味はするけれど、どのフルーツの味かはあまりよくわかりません。ところが、鼻を開放したとたんに香りがどっと押し寄せてきます。
わたしたちの味覚に、いかに香りが大きな影響を与えているのかが実感できます。
どんなグミでもよいのですが、小学生くらいの子どもたちと実験すると、香りの変化を楽しもうというよりも、「正解をあてるぞ!」という思いが強くなってしまうようで、グミの形状を舌で探ることに熱中してしまう子がいます。そこで、実験教室ではUHA味覚糖の「コグミ」という小さなグミを使いました。
"みっつん"がグミを口にする日は、まだまだ先ですが、いつかこの実験も一緒にチャレンジしてみたいです。
『しっぽのはたらき』
『しっぽのはたらき』
川田健:ぶん 薮内正幸:え 今泉吉典:監修
福音館書店
1969年4月 かがくのとも
1972年 かがくのとも傑作集
¥900+税
我が家には、"みっつん"が生まれるずっと前から飼っているネコがいます。"みっつん"とは、つかず離れずの絶妙な距離感で暮らしていますが、"みっつん"は、長くてしなやかに動くネコのしっぽが気になって仕方がない様子です。
動物のしっぽには、さまざまな役割があり、その役割に適した形をしていることがやさしいタッチの絵とともに紹介されています。
"みっつん"とお出かけするようになって、動物園の年間パスポートを入手しました。今は、動物を見ながらお散歩している程度ですが、もう少し大きくなったら、「しっぽ」に注目して動物園を巡る1日を過ごしてみたいと思っています。
ちなみに、多摩動物公園では、門を入って左手のウォッチングセンターで「かんさつシート」というものを無料で配布してくださっています。
もし、多摩動物公園にいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ、はじめにウォッチングセンターに立ち寄って、何か1枚かんさつシートをもらってみてください。たくさん種類がありますが、欲張らず、まずはどれか1枚から始めてみてはいかがでしょう?
私も、"みっつん"と一緒に("みっつん"をだしに?)少しずつかんさつシートを集めていきたいな、と思っています。
『あめの日の おさんぽ』
『あめの日の おさんぽ』
U・シェフラー:文 U・ヴェンセル:絵 若林ひとみ:訳
文化出版局
1986年
¥1,068+税
今日もお天気がいまいちでしたが、雨の日を楽しんで過ごす"おばあちゃん"とおさんぽに出かける"ぼく"のお話を読んだら、こちらまでウキウキしてきました。
水たまりをバチャバチャしたり、雨のときに小鳥はどこにいるか探してみたり…。雨の日は足元が滑りやすいことや森の中は いいにおいがすることを発見したり…。
この絵本を読んで、子どものころ、雨の日に大好きだったものを思い出しました。地面に丸く広がる虹をみつけるのが好きでした。道のあちらこちらでみかける虹が不思議でたまりませんでした。そのうちに大人から「油が垂れた」せいだと聞いてからも、どうして油が垂れたら虹ができるのか、不思議で不思議でたまりませんでした。
「薄膜による光の干渉」という現象について高校の物理で学んだとき、「あれのことだー!」とそれはそれは感動いたしました。それと同時に、高校生になったら地面の虹のことをすっかり忘れていたことにも気づきました。
薄膜によって色づいたリングが見える方向には限りがあります。おそらく小さかった私の目線では虹色が見えていたけれど、背が高くなってしまってからは色づいて見えなくなっていたのだと思います。
"みっつん"と過ごしていると、大人になって忘れているいろいろなものを再発見できそうな気がします。
まだ"みっつん"は自力では歩けませんが、抱っこ紐で一緒にお散歩しながら、雨の日ならではの楽しいものを発見していきたいな、と思いました。
そして、家に帰った"ぼく"に"おじいちゃん"が本を読んでくれたように、いろいろな本を読みながら雨の日を楽しく過ごしてみようと思います。
『てとゆび』
『てとゆび』
堀内誠一:ぶん・え
福音館書店
1969年7月 かがくのとも
2012年 かがくのとも特製版
¥900+税
※品切れ中なので、図書館で借りました
最近、"みっつん"は赤ちゃん用のおせんべいを自分の手で持って上手に食べられるようになってきました。最初のうちは、手で握ったはいいけれど、手からはみ出た部分を食べてしまうと、握りこんだ部分に残ったおせんべいは食べられず…そうこうするうちにおせんべいがベトベトになってしまって、「ひーん」と悲しい声を上げておりましたが、今では、残った部分もお口に押し込めるようになりました。ボーロもつまめますが、まだ力加減が難しく握りつぶしてしまいます。
「つかむ」や「つまむ」という動作は、こうやって少しずつできるようになっていくのだなぁ、と興味深く見守る日々です。
「手当て」という言葉を実感して育ちました。具合が悪いとき、どこかが痛む時に母の手をあててもらうと、不思議と痛みが和らいだり、気持ちが落ち着いたりします。
私の手も、"みっつん"にとって、そんなふうに心安らぐ手になれたらいいな、と願っています。
今のうちに、たくさん触れ合って過ごそうと思います。
『いーはとあーは』
『いーはとあーは』
やぎゅう げんいちろう
福音館書店
1997年3月 こどものとも年少版
2003年 福音館の幼児絵本
¥900+税
"みっつん"、次々に歯が顔を出しています。下の前歯2本に続き、上の前歯2本がしっかり出てきました。虫歯にならないように大事にしたいものです。
虫歯にまつわる絵本はあまたあれど、乳歯から永久歯へのはえかわりについて分かりやすくかかれた絵本というのは意外と少ないように思います。この『いーはとあーは』は、保育園や幼稚園での理科読「科学の本と遊び」でも読み聞かせている1冊です。
歯をよく見ると平べったい歯・とんがっている歯・ふとっている歯といろいろな形の歯があること、大人と子どもでは歯の大きさも本数も違うこと、そして、乳歯が抜けるときには、永久歯が下にスタンバイしてから、乳歯の根がだんだんなくなっていってグラグラしてくることなどがとても分かりやすく描かれています。
この絵本を読んでいたら、まだ生えそろってもいない"みっつん"の乳歯が、数年後には抜けるんだなぁと気の早いことを考えて、一人でしみじみしてしまいました。
"みっつん"の成長に合わせて、繰り返し一緒に読んでいきたいと思っています。