理科読日誌
『おいしいおと』
『おいしいおと』
三宮麻由子:ぶん ふくしま あきえ:え
福音館書店
2002年6月 ちいさなかがくのとも
2008年 幼児絵本ふしぎなたねシリーズ
¥800+税
母譲りの食いしん坊な"みっつん"は、離乳食をもりもり食べています。
9ヶ月になり、食べられるものが増えてきました。
口だけでなく、目でも、鼻でも、そして耳でも美味しく味わってもらえたらいいな、と思っています。
今年の夏は「香り」をテーマにした実験教室を行いました。
その中で実施したとても簡単だけれど面白い実験をご紹介します。
ガリレオ工房メンバーのドードーさんから教えていただいた実験です。
【用意するもの】フルーツ味のグミ数種類
【やり方】
・2人組になり、Aさんは目を閉じて鼻をつまみ、口を開ける。
・Bさんはどれか1つグミを選んでAさんの口に入れる。
・Aさんはそのまま5回噛み噛みしてから、鼻をつまんだ手を外して、更に5回噛み噛みする。
・何味のグミか、どの段階で分かったかをBさんに伝える。
→ 鼻をつまんで噛み噛みしても、甘い味はするけれど、どのフルーツの味かはあまりよくわかりません。ところが、鼻を開放したとたんに香りがどっと押し寄せてきます。
わたしたちの味覚に、いかに香りが大きな影響を与えているのかが実感できます。
どんなグミでもよいのですが、小学生くらいの子どもたちと実験すると、香りの変化を楽しもうというよりも、「正解をあてるぞ!」という思いが強くなってしまうようで、グミの形状を舌で探ることに熱中してしまう子がいます。そこで、実験教室ではUHA味覚糖の「コグミ」という小さなグミを使いました。
"みっつん"がグミを口にする日は、まだまだ先ですが、いつかこの実験も一緒にチャレンジしてみたいです。