親子で楽しむ科学の本
『小学館の図鑑NEO 本物の大きさ絵本 原寸大どうぶつ館』
『小学館の図鑑NEO 本物の大きさ絵本 原寸大どうぶつ館』
成島悦雄:監修 前川貴行:写真
小学館
2008年
¥1,500+税
以前にも書きましたが、"みっつん"が生まれて、人生で初めて動物園の年間パスポートを購入いたしました。しかも2園も。
そんなわけで、ちょくちょく動物園へ出かけています。
でも、相手は生き物なので、必ずしもベストポジションにいてくれるとも限らず、必ずしも活発に動き回ってくれているとも限りません。
そうなんです、"みっつん"の目線にいてくれるとも限らないし、動いてくれないと周りの景色に同化してしまい、おそらく"みっつん"には存在すら認識されない・・・なんてことがしょっちゅうです。
目の前で巨大なサイがプールの水をバッシャンバッシャンしてくれれば、さすがに"みっつん"も見えてるね、とわかるのですが、遠くの動物さんたちはどの程度認識されているのだろう?と疑問に思う今日この頃です。
たとえばコアラが木の上でジッとしている時。
私はコアラの何たるかを知っていますから、木の枝に挟まった「灰色の塊」がコアラだと分かります。これまでに見たコアラの可愛い顔などを想起して、「灰色の塊」のことを愛おしくさえ思えます。
が、人生初コアラが「灰色の塊」状態だった"みっつん"には、どう見えていたのやら・・・?
(ちなみに、人生2度目のコアラはアクティブに動いてくれていたので、キャーキャー楽しそうに見ていました。)
そんなことを考えていて、ふと、この本が自宅にあったことを思い出し、引っ張り出してみました。
動物たちのベストショットを実物大で見ることができます。
この本を眺めて、また動物園に行ってみて、"みっつん"の反応をじっくり観察してこようと思います。
こうした本やテレビの映像、実物といったさまざまな体験が少しずつ積み重なって、認識できるようになるのでしょうね。
今、私がいろいろなものを認識できるのは、両親をはじめ、多くの人たちがたくさんの体験のチャンスをくれたおかげなのだろうな、と改めて感謝です。
みずたまレンズを探しに
台風が通り過ぎました。
我が家は川の近くなので、夜中の授乳のたびに川の水位情報をチェックしてしまいました。
各地にいろいろな爪痕が残っているようですが、一日も早く日常の生活が戻りますように。
9/25にご紹介した『みずたまレンズ』、近くの畑のサトイモの葉っぱの上でみつけました。
残念ながら、クモの巣はみつけられず、また今度のお楽しみです。
『しろいかみのサーカス』
『しろいかみのサーカス』
たにうち つねお:さく いちかわ かつひろ:しゃしん
福音館書店
2009年
¥800+税
3日続けて、たにうち つねおさんによる、白い紙とたわむれる本です。
最後の紹介になりましたが、この本に最初に出会いました。
"みっつん"が生まれる前に、保育園や幼稚園での理科読をしていた頃にこの本を知りました。
一昨日の『しろいかみ』よりも盛りだくさんで、昨日の『1まいの かみの どうぶつたち』ほど真似をするのが難しくない、といった感じです。
私のお気に入りは、丸めた紙の上に石がのっているページ。
保育園や幼稚園でもこどもたちから歓声があがるページです。
滝川先生が監修しているNGKサイエンスサイトの実験「痛くない針 弱くない紙」に通ずるところがあります。
"みっつん"は、まだまだ「紙はビリビリ破いてなんぼでしょ?」な段階にいるので、焦らずじっくりのんびりと、ステップアップしていきます。
ちなみに、昨日、せっかく作ってみた動物たちの写真を載せそびれてしまったので、追加してみました。⇒こちらです。
『1まいの かみの どうぶつたち』
『1まいの かみの どうぶつたち』
谷内庸生:さく 西山悦子:撮影
福音館書店
2016年2月 かがくのとも
昨日の『しろいかみ』と同じ作者さんの絵本です。
1枚の大きな紙から、たくさんのどうぶつたちが次々に生まれていきます。
まず紙を半分に切り、1匹目の動物に変身。
残った紙をさらに半分に切り、2匹目が登場。
そのまた残った紙の半分が、3匹目に・・・とだんだん小さな動物になっていきます。
生まれてくる可愛い動物たちに着目して楽しむこともできるし、「半分にする」ということに着目しても楽しそうです。
紙をビリビリにすることがブームになりつつある"みっつん"には、白い紙から生まれた動物たちはビリビリにするターゲットになってしまいましたが・・・紙とハサミがあれば手軽に真似できるので、もう少し大きくなったら、再挑戦してみます。
それにしても、谷内庸生さんはスゴいです。
白い紙1枚で、こんなに楽しい世界を生み出せるなんて!
『しろいかみ』(こどものとも012シリーズ)
『しろいかみ』(こどものとも012シリーズ)
谷内つねお:さく 西山悦子:撮影
福音館書店
2018年2月
¥389+税
白い紙を「くるくる」丸めたり、「ぎこぎこ」折ったり・・・1枚の白い紙がいろいろな形に姿を変える様子が、シンプルな写真によって表現されています。
今のところ"みっつん"は、「ぐじゅぐじゅ」丸めるのと、「びり」っと破くことができます。あとは、この絵本には登場しませんが「ガサガサ」と振り回すのもお手のものです。
白い紙はもったいなくて渡せず、もっぱら用の済んだチラシで遊んでもらっていますが・・・。
見るの専門ですが、紙鉄砲も相変わらずお気に入りです。
母になり、日本文化を改めて学び直して、少しずつでも生活に取り入れられるものがあったらチャレンジしたいな、と思うようになりました。最近気になっているのは、「折形(おりかた)」という文化です。こんな本を読んでみたりしています。
『折形 基本の包みと暮らしの贈りもの』
内野敏子
文化出版局
2017年
¥1,500+税
ちょっとしたものを手渡すときなどに、ササッと折れるようになりたいものです。
谷内つねおさんによる、白い紙と遊ぶ本はほかにもあるので、日を改めてご紹介したいと思います。
かがみを探そう! ~街中編~
"みっつん"と電車に乗ってお出かけをしました。
電車がトンネルに入ったら、突然目を輝かせて「あ~!」と上機嫌になった"みっつん"。
ん?と思って視線を追うと、窓ガラスが鏡のようになっていて、私たちが映っていました。
それでふと思い出して、街中で「かがみ」を探してきました。
-電車の窓(トンネルの中)
-エレベーター奥の壁面の鏡
-エスカレーター横の壁面の鏡
-お手洗いの鏡
-歯医者さんの壁一面の鏡
↑"みっつん"による「かがみ認定」。
-カーブミラー
-自動車のサイドミラー
-バスの車内(運転席周辺)にたくさんあるミラー
-歯医者さんが口の中を見るのに使っていた鏡
↑"みっつん"には気づかれず。
先日、自宅でかがみを探したときのまとめは
「平面で、ある程度のサイズ(直径10㎝くらい?)があり、銀色でピカピカしているもの」
だったのですが、今回の街中編の結果を踏まえて追加・修正すると、
「平面で、自分が映っていることに気づける程度のサイズ(直径10㎝くらい?)があり、目線にあるもの」
ということになりそうです。
以前、滝川先生が親子向けの講座で、「親子で科学に親しむには、1日1テーマを決めてお散歩するだけでもいいんですよ。」とお話になっていたことを思い出しました。
先生がその時提案していらしたのは、たとえば「できるだけ小さい花を探そう」とか「え~!?こんなところから生えているなんて!?という植物を探そう」といったテーマでした。
次のお出かけは、何をテーマにしようかな?
『ぽつぽつぽつ だいじょうぶ?』
『ぽつぽつぽつ だいじょうぶ?』
しもかわら ゆみ
講談社
2017年
¥1,300+税
ねずみさん、うさぎさん、たぬきさんときつねさん・・・それぞれがぴったりの傘をみつけます。
動物が本当にかわいく描かれていて、絵を眺めているだけでほっこりします。
「ぽつぽつぽつ」と降る雨、「ぱらぱらぱら」と降る雨、「さらさらさら」と降る雨・・・一言で「雨」と言ってもいろいろな降り方が登場します。
雨の日が続くとお出かけもしづらくて、つい憂鬱になりがちですが、この絵本のおかげで「今日の雨は、どんな降り方をしているかしら?」と親子で雨の音に耳をすませるという楽しみができました。
『みずたまレンズ』
『みずたまレンズ』
今森光彦
福音館書店
2000年6月 かがくのとも
2008年 かがくのとも傑作集
838円+税
雨が続きますね。
そんなこともあり、雨絡みの絵本をたくさん読んでいます。
その中でも"みっつん"のくいつきが、とても良かったのがこの写真絵本です。
どのページにも、「お見事!」と言いたくなるような水玉の写真が載っていますが、特に2見開きめの、ページいっぱいのクモの巣にびっしり水玉がついた写真に「うひゃー♪」とノリノリになっておりました。何かが琴線に触れたようです。今度、雨上がりに本物のクモの巣についた水玉、見せてあげたいなぁ。
ご近所の畑には今、サトイモがたくさん植わっているので、葉っぱの上の水玉も雨上がりのお散歩で見られそうです。
せっかくなので、"みっつん"がお昼寝している隙に、水玉レンズで遊んでみました。
【用意したもの】
透明なプラスチックスプーン / 水
【やり方】
1.スプーンの上に水をぽちっと垂らして水玉をつくります。
2.拡大して見たいものの上にスプーンをのせて、見てみましょう!
※「24」という数字が拡大されています。
たかが水玉、されど水玉。ちゃーんと大きく見えるんです。
水玉のサイズを変えると、レンズの曲率が変わるので、拡大率も変化します。
水玉が小さいほど、大きく見えます。
お洋服の布地とか、印刷物のインクとか、いろいろなものを拡大して楽しめます。
『おつきさまこんばんは』
『おつきさまこんばんは』
林 明子
福音館書店
1986年
¥800+税
中秋の名月、今年は見られませんでした。残念!
そんなわけで、せめて絵本でお月さまに会うことにしました。
夜になり、屋根の上に顔を出した"おつきさま"を"くもさん"が隠してしまいます。
月が見えなくなっても、存在が無くなってしまったわけではなく雲の向こう側にある、言い換えれば、<月→雲→観測している自分>という位置関係を捉えることって結構小さい頃からできるんだなぁ、と感心しながら読みました。
「見えないけど、ある!」という確信は、7ヶ月くらいには持てていたように思います。"みっつん"のお気に入りのオモチャを枕の下などに隠しても、枕をどけて見つけ出していました。今では、目の前で隠さなくても、「どうせこの下にあるんでしょ?」と言わんばかりに発掘していらっしゃいます。
絵本で読んだことと日常の生活の体験とが絡まり合って、少しずつ経験が言語化されて蓄積されていくのでしょうね。ゆっくりじっくり蓄積していってもらいたいな、と思います。
お月見は、10月21日の「十三夜」に期待することにします。
ちなみに、この絵本の"おつきさま"、"みっつん"に似ているんですよね・・・。
『こぶた かげこぶた』
『こぶた かげこぶた』
小野かおる
福音館書店
2002年
※残念ながら品切れ中なので、図書館でどうぞ!
久しぶりに、一日中、お日さまがさんさんと心地よい秋晴れの一日でした。雲も高くて「天高く馬肥ゆる秋」といった感じでした。
今日は午後、科学の祭典東京大会in小金井に顔を出して参りました。滝川先生をはじめ、ガリレオ工房メンバーもたくさん出展していました。
こういったイベントは、これまで出展サイドとして関わってきましたが、"みっつん"と参加者になれる日も近そうです。わくわく。
夕方帰宅して読んだのが『こぶた かげこぶた』です。
お散歩している"こぶた"のあとをずっとついてくる"かげこぶた"は、夕方になると長~く伸びて背高のっぽになります。
光源の太陽の位置が低くなると、影が長くなる。
子どものころ、「影踏み」という遊びをしていて、昼間は影がなかなか捕まらないのに、夕方になると楽勝!と遊びを通して影の伸び縮みを実感したことを思い出しました。
数年前、ガリレオ工房の仲間と一緒にモンゴルを訪れたのですが、見渡す限り地平線という草原で迎えた日の出は圧巻でした。
日本で暮らしていると、山やビルの上から太陽が顔を出す所が多いと思うのですが、モンゴルの草原では地平線から日が昇るんです。だから、朝の影は、信じられないくらい長い!!
ちなみに、この写真は『大科学実験ノート』の中でも紹介しました。
いつか"みっつん"も一緒にモンゴルまた行きたいです。
食いしん坊母は、メニューだけモンゴル語が読めるようになりました。