理科読日誌

2018年9月の記事一覧

『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』

『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』
木坂涼:ぶん   あべ弘士:え
福音館書店
2002年
¥900+税

人も、"いぬのコロ"も、"ねこのミーコ"も、とかげも、とりも…みんなみんな、からだのなかで命の音がします。

この絵本を読んでいたら、"みっつん"がお腹にいることが分かった日の検診を思い出しました。エコーの画面を見せていただきました。まだ小さな丸っこい"何か"の中で、小さな小さな心臓が、トクントクントクントクンと猛スピードで動いているのが見えました。
まだ人の形にもなっていないのに、懸命に生きているその姿を見て、なんて愛おしいのだろうと一瞬でハートをわしづかみにされてしまいました。

つわりがしんどくても、検診で"みっつん"の鼓動が見えるたびに、「キミが無事に育っているなら仕方ないか。がんばるわ~。」と思えました。
切迫早産で入院になってしまったときも、毎朝の検査で"みっつん"の心音を聞くのが何よりの励みになりました。愛おしい命の音です。

なかなか眠れずにグズグズするときには、抱っこ紐に入れると寝てくれます。助産師さんに「お母さんの鼓動を聞くと安心するみたいですよ。」と教えていただきました。お腹の中では、かなり盛大なボリュームで母親の鼓動が聞こえ続けているそうです。
ずうっと抱っこはなかなか体力的にしんどいこともありますが、自分の鼓動で安心してくれていると思うと…がんばれます。