2018年9月の記事一覧
『1まいの かみの どうぶつたち』
『1まいの かみの どうぶつたち』
谷内庸生:さく 西山悦子:撮影
福音館書店
2016年2月 かがくのとも
昨日の『しろいかみ』と同じ作者さんの絵本です。
1枚の大きな紙から、たくさんのどうぶつたちが次々に生まれていきます。
まず紙を半分に切り、1匹目の動物に変身。
残った紙をさらに半分に切り、2匹目が登場。
そのまた残った紙の半分が、3匹目に・・・とだんだん小さな動物になっていきます。
生まれてくる可愛い動物たちに着目して楽しむこともできるし、「半分にする」ということに着目しても楽しそうです。
紙をビリビリにすることがブームになりつつある"みっつん"には、白い紙から生まれた動物たちはビリビリにするターゲットになってしまいましたが・・・紙とハサミがあれば手軽に真似できるので、もう少し大きくなったら、再挑戦してみます。
それにしても、谷内庸生さんはスゴいです。
白い紙1枚で、こんなに楽しい世界を生み出せるなんて!
『しろいかみ』(こどものとも012シリーズ)
『しろいかみ』(こどものとも012シリーズ)
谷内つねお:さく 西山悦子:撮影
福音館書店
2018年2月
¥389+税
白い紙を「くるくる」丸めたり、「ぎこぎこ」折ったり・・・1枚の白い紙がいろいろな形に姿を変える様子が、シンプルな写真によって表現されています。
今のところ"みっつん"は、「ぐじゅぐじゅ」丸めるのと、「びり」っと破くことができます。あとは、この絵本には登場しませんが「ガサガサ」と振り回すのもお手のものです。
白い紙はもったいなくて渡せず、もっぱら用の済んだチラシで遊んでもらっていますが・・・。
見るの専門ですが、紙鉄砲も相変わらずお気に入りです。
母になり、日本文化を改めて学び直して、少しずつでも生活に取り入れられるものがあったらチャレンジしたいな、と思うようになりました。最近気になっているのは、「折形(おりかた)」という文化です。こんな本を読んでみたりしています。
『折形 基本の包みと暮らしの贈りもの』
内野敏子
文化出版局
2017年
¥1,500+税
ちょっとしたものを手渡すときなどに、ササッと折れるようになりたいものです。
谷内つねおさんによる、白い紙と遊ぶ本はほかにもあるので、日を改めてご紹介したいと思います。
かがみを探そう! ~街中編~
"みっつん"と電車に乗ってお出かけをしました。
電車がトンネルに入ったら、突然目を輝かせて「あ~!」と上機嫌になった"みっつん"。
ん?と思って視線を追うと、窓ガラスが鏡のようになっていて、私たちが映っていました。
それでふと思い出して、街中で「かがみ」を探してきました。
-電車の窓(トンネルの中)
-エレベーター奥の壁面の鏡
-エスカレーター横の壁面の鏡
-お手洗いの鏡
-歯医者さんの壁一面の鏡
↑"みっつん"による「かがみ認定」。
-カーブミラー
-自動車のサイドミラー
-バスの車内(運転席周辺)にたくさんあるミラー
-歯医者さんが口の中を見るのに使っていた鏡
↑"みっつん"には気づかれず。
先日、自宅でかがみを探したときのまとめは
「平面で、ある程度のサイズ(直径10㎝くらい?)があり、銀色でピカピカしているもの」
だったのですが、今回の街中編の結果を踏まえて追加・修正すると、
「平面で、自分が映っていることに気づける程度のサイズ(直径10㎝くらい?)があり、目線にあるもの」
ということになりそうです。
以前、滝川先生が親子向けの講座で、「親子で科学に親しむには、1日1テーマを決めてお散歩するだけでもいいんですよ。」とお話になっていたことを思い出しました。
先生がその時提案していらしたのは、たとえば「できるだけ小さい花を探そう」とか「え~!?こんなところから生えているなんて!?という植物を探そう」といったテーマでした。
次のお出かけは、何をテーマにしようかな?
『ぽつぽつぽつ だいじょうぶ?』
『ぽつぽつぽつ だいじょうぶ?』
しもかわら ゆみ
講談社
2017年
¥1,300+税
ねずみさん、うさぎさん、たぬきさんときつねさん・・・それぞれがぴったりの傘をみつけます。
動物が本当にかわいく描かれていて、絵を眺めているだけでほっこりします。
「ぽつぽつぽつ」と降る雨、「ぱらぱらぱら」と降る雨、「さらさらさら」と降る雨・・・一言で「雨」と言ってもいろいろな降り方が登場します。
雨の日が続くとお出かけもしづらくて、つい憂鬱になりがちですが、この絵本のおかげで「今日の雨は、どんな降り方をしているかしら?」と親子で雨の音に耳をすませるという楽しみができました。
『みずたまレンズ』
『みずたまレンズ』
今森光彦
福音館書店
2000年6月 かがくのとも
2008年 かがくのとも傑作集
838円+税
雨が続きますね。
そんなこともあり、雨絡みの絵本をたくさん読んでいます。
その中でも"みっつん"のくいつきが、とても良かったのがこの写真絵本です。
どのページにも、「お見事!」と言いたくなるような水玉の写真が載っていますが、特に2見開きめの、ページいっぱいのクモの巣にびっしり水玉がついた写真に「うひゃー♪」とノリノリになっておりました。何かが琴線に触れたようです。今度、雨上がりに本物のクモの巣についた水玉、見せてあげたいなぁ。
ご近所の畑には今、サトイモがたくさん植わっているので、葉っぱの上の水玉も雨上がりのお散歩で見られそうです。
せっかくなので、"みっつん"がお昼寝している隙に、水玉レンズで遊んでみました。
【用意したもの】
透明なプラスチックスプーン / 水
【やり方】
1.スプーンの上に水をぽちっと垂らして水玉をつくります。
2.拡大して見たいものの上にスプーンをのせて、見てみましょう!
※「24」という数字が拡大されています。
たかが水玉、されど水玉。ちゃーんと大きく見えるんです。
水玉のサイズを変えると、レンズの曲率が変わるので、拡大率も変化します。
水玉が小さいほど、大きく見えます。
お洋服の布地とか、印刷物のインクとか、いろいろなものを拡大して楽しめます。
『おつきさまこんばんは』
『おつきさまこんばんは』
林 明子
福音館書店
1986年
¥800+税
中秋の名月、今年は見られませんでした。残念!
そんなわけで、せめて絵本でお月さまに会うことにしました。
夜になり、屋根の上に顔を出した"おつきさま"を"くもさん"が隠してしまいます。
月が見えなくなっても、存在が無くなってしまったわけではなく雲の向こう側にある、言い換えれば、<月→雲→観測している自分>という位置関係を捉えることって結構小さい頃からできるんだなぁ、と感心しながら読みました。
「見えないけど、ある!」という確信は、7ヶ月くらいには持てていたように思います。"みっつん"のお気に入りのオモチャを枕の下などに隠しても、枕をどけて見つけ出していました。今では、目の前で隠さなくても、「どうせこの下にあるんでしょ?」と言わんばかりに発掘していらっしゃいます。
絵本で読んだことと日常の生活の体験とが絡まり合って、少しずつ経験が言語化されて蓄積されていくのでしょうね。ゆっくりじっくり蓄積していってもらいたいな、と思います。
お月見は、10月21日の「十三夜」に期待することにします。
ちなみに、この絵本の"おつきさま"、"みっつん"に似ているんですよね・・・。
『こぶた かげこぶた』
『こぶた かげこぶた』
小野かおる
福音館書店
2002年
※残念ながら品切れ中なので、図書館でどうぞ!
久しぶりに、一日中、お日さまがさんさんと心地よい秋晴れの一日でした。雲も高くて「天高く馬肥ゆる秋」といった感じでした。
今日は午後、科学の祭典東京大会in小金井に顔を出して参りました。滝川先生をはじめ、ガリレオ工房メンバーもたくさん出展していました。
こういったイベントは、これまで出展サイドとして関わってきましたが、"みっつん"と参加者になれる日も近そうです。わくわく。
夕方帰宅して読んだのが『こぶた かげこぶた』です。
お散歩している"こぶた"のあとをずっとついてくる"かげこぶた"は、夕方になると長~く伸びて背高のっぽになります。
光源の太陽の位置が低くなると、影が長くなる。
子どものころ、「影踏み」という遊びをしていて、昼間は影がなかなか捕まらないのに、夕方になると楽勝!と遊びを通して影の伸び縮みを実感したことを思い出しました。
数年前、ガリレオ工房の仲間と一緒にモンゴルを訪れたのですが、見渡す限り地平線という草原で迎えた日の出は圧巻でした。
日本で暮らしていると、山やビルの上から太陽が顔を出す所が多いと思うのですが、モンゴルの草原では地平線から日が昇るんです。だから、朝の影は、信じられないくらい長い!!
ちなみに、この写真は『大科学実験ノート』の中でも紹介しました。
いつか"みっつん"も一緒にモンゴルまた行きたいです。
食いしん坊母は、メニューだけモンゴル語が読めるようになりました。
紙鉄砲
"みっつん"は、音が出るオモチャがお気に入りです。
プレゼントでいただいたり、従姉やはとこたちのお下がりでいただいたりで、結構いろいろな音を楽しむことができています。
カコカコという木のやわらかな音、チリンチリンという軽やかな鈴の音、シャランシャランと楽し気なタンバリンの音、母の手作りお豆のマラカスの音・・・などなど。
今日は、今まで聞いたことのない音を聞いてみようじゃないか、ということで紙鉄砲を作ってみました。
実際には、大きめのチラシで作りました。
この三角形のぴらぴらしている方(写真左端)をつまんで持って、三角形のとんがり(写真上)を下に向けて勢いよく振り下ろすと「パンッ!」という小気味いい破裂音を立てて紙が開きます。
結構大きな破裂音が出るので苦手な子どもも少なからずいる紙鉄砲。"みっつん"も泣いちゃうかしら?と思いつつ、控えめに「パンッ!」。あ、いけそう、ということで強めに「パンッ!!」。
大受けしました。紙鉄砲を鳴らすたびに、ケタケタ笑っておりました。
動じないね、キミ。
そんなこんなで、また一つ新しい音と出会えた1日でした。
かがみを探そう!
かがみを探そう!
昨日の『かがみ』の中では、スプーンやフォークなど、鏡のように映るものがいろいろあることが紹介されています。
そこで、今日は家の中で「かがみ」のようなものを探してみることにしました。
-洗面台の鏡
-お風呂場の鏡
-靴箱の扉の鏡
-姿見
-テレビ台の扉に貼ったアルミシート
-手鏡
↑これらは、"みっつん"も鏡として認識。ノリノリで鏡をたたいたり、そこに映る自分を見てにやけたりしていました。"みっつん"のお友達にも「鏡好き」がたくさんいます。"みっつん"に限らず、赤ちゃんが鏡に見とれて、にまにましているのって可愛いです。
-カトラリー(スプーン・フォーク・ナイフなど)
-おたま
↑スプーンは映っていることを確認する間もなくお口の中へ。鏡のような見た目よりも、食器として認識されているようです。普段は木製のスプーンを使っていますが、ちゃんと形状で判断しているのでしょうか?「やるな、おぬし!」という感じです。
フォーク・ナイフはこわくてまだ手渡せません・・・。
おたまは、ブンブン振り回し、ふちを咥え・・・ほかのおもちゃ同様、"獲物"となりました。
プレゼントでいただいた素敵なおもちゃがあまたあるにもかかわらず、パッケージの袋とか、プラスチックのハンガーとか、ラップの芯とか・・・そういったものがお気に入りに昇格するのはなぜでしょう?
-食器棚のガラス扉
-電気スタンドの一部
-蛇口
↑これらは、全く興味を示されず・・・。まぁ、そんな気はしておりましたが。
本日のまとめとしては、「平面で、ある程度のサイズ(直径10㎝くらい?)があり、銀色でピカピカしているもの」は鏡と認定されているようでした。
お天気になったら、今度はお外で鏡を探してみます。
『かがみ(キンダーブック 2003年度2月号)』
『かがみ(キンダーブック 2003年度2月号)』
スギヤマカナヨ:絵 立花愛子:指導
フレーベル館
2004年
¥460+税
※販売終了
昨日の『きょうのおやつは』で、"みっつん"の鏡についての反応が気になり、今日は雨だし、おうちでまったり遊ぼうと、この絵本を引っ張り出してみました。
圧倒的に生物ネタが多いキンダーブックの中で貴重な物理ネタです。私は根が物理屋なので、まだ子供もいなかった頃に古本屋さんでこの本を見かけて即購入、おうちに連れて帰りました。(ちなみに、昭和63年度12月版の『かがみ』も買ってしまいました。)
絵本に「かがみシート」がついていて、実際に試しながら楽しく読める1冊です。
"みっつん"は、この「かがみシート」がお気に召したようでした。
両手で、しっかと握りしめ、ぐにぐにしたり、フリフリしたり、じーっと眺めたり。
「ちょっと貸してね」といっても、「いやじゃー」と手を放してくれません。
そんなに鏡がお好きとは、気がつきませんで・・・。
この様子だと、小さめの手鏡が1枚あれば、かなり楽しく遊べそうです。
割れたりしないように見守りつつ・・・ですが。
この本の中で、いろいろな形の穴をくり抜いた黒画用紙を手鏡にはりつけ、太陽光を反射すると、光の追いかけっこができるという遊びが紹介されています。
そういえば、先日車で出かけたとき、運転席にいた夫の腕時計が反射した光がちょうど"みっつん"の近くをチラチラ動いていて、"みっつん"がかなり興味を示しておりました。
今度晴れたら、鏡の反射光と追いかけっこしてみます。
残念ながら販売終了してしまっている月刊誌なので、古本屋さんなどで出会えたら・・・お手に取ってみてください。
『きょうのおやつは』
『きょうのおやつは』
わたなべちなつ
福音館書店
¥1,500+税
2014年
赤ちゃんって鏡が好きなのだということを、子育てを始めて知りました。"みっつん"も、ご多分に漏れず、鏡が大好きです。4ヶ月くらいの時には、抱っこされて鏡の中の自分を見ると、にまにましていました。鏡の中に自分がいると思っていたのか、「誰か赤ちゃんがいるぞ」と思っていたのかは定かではありませんが・・・。
つかまり立ちができる今では、目線の高さに鏡があると、バンバン叩いて大興奮です。
そんな"みっつん"に、この絵本はどうかしら?と読んでみました。
片方のページが鏡状になっているこの絵本は、ページを開き切らずに90度のところで止めて読む、ちょっぴり変わった読み方をします。すると、もう半分のページに描かれた絵が鏡の中に移りこんで、お話の世界が完成するのです。
まだ"みっつん"には、視点を定めて見るのは難しいと思いますが、鏡として反応するかな?と思ったのですが、鏡のページにもイラストがあるためか、普段の鏡を見た時の反応はありませんでした。
でも、ホットケーキのもとをフライパンに落とした時の音など、擬音語への反応は良い感じです。そしてネコさんが出てくるのですが、そこでも「あー」と声を出したり、ネコさん付近をバンバン叩いていたりしたので、ネコの絵は認識しているのね、と思いました。
この絵本も、時折読みながら、"みっつん"の反応の変化を楽しみたいと思います。
『くだもの いろいろ かくれんぼ(これなあに?かたぬきえほん)』
『くだもの いろいろ かくれんぼ(これなあに?かたぬきえほん)』
いしかわこうじ
ポプラ社
2008年
¥880+税
食いしん坊親子で楽しんでいる、とってもカラフルで、ワクワクするしかけ絵本です。
たとえば、真っ赤なページに、丸い型抜きのページをめくって重ねると・・・リンゴがそこに!
ページのふちに、だんだん果物が増えていくのも、その果物の断面が描かれているのもとっても素敵です。
「これは食べたことあるね~」、「これはまだだね、どんな味がするのかな?」などと話しながら繰り返し楽しんでいます。
果物の色と形、模様に注目するきっかけにぴったりです。
この本に登場しない果物について、「この果物だったら何色のページにするんだろう?」、「どんな模様にするかしら?」、「どんな型抜きになるのかな?」と考えるのも楽しそうです。
ボードブック(分厚いページの本)なので、"みっつん"に安心して手渡せるのも嬉しいです。"みっつん"は、目下、型抜きページをいじるのが楽しいようです。型抜きのふちをなぞったり、手を穴にはめてみたり、くわえてみたり・・・。
シリーズがいろいろあるので、少しずつ読んでいきたいです。
『おいしいおと』
『おいしいおと』
三宮麻由子:ぶん ふくしま あきえ:え
福音館書店
2002年6月 ちいさなかがくのとも
2008年 幼児絵本ふしぎなたねシリーズ
¥800+税
母譲りの食いしん坊な"みっつん"は、離乳食をもりもり食べています。
9ヶ月になり、食べられるものが増えてきました。
口だけでなく、目でも、鼻でも、そして耳でも美味しく味わってもらえたらいいな、と思っています。
今年の夏は「香り」をテーマにした実験教室を行いました。
その中で実施したとても簡単だけれど面白い実験をご紹介します。
ガリレオ工房メンバーのドードーさんから教えていただいた実験です。
【用意するもの】フルーツ味のグミ数種類
【やり方】
・2人組になり、Aさんは目を閉じて鼻をつまみ、口を開ける。
・Bさんはどれか1つグミを選んでAさんの口に入れる。
・Aさんはそのまま5回噛み噛みしてから、鼻をつまんだ手を外して、更に5回噛み噛みする。
・何味のグミか、どの段階で分かったかをBさんに伝える。
→ 鼻をつまんで噛み噛みしても、甘い味はするけれど、どのフルーツの味かはあまりよくわかりません。ところが、鼻を開放したとたんに香りがどっと押し寄せてきます。
わたしたちの味覚に、いかに香りが大きな影響を与えているのかが実感できます。
どんなグミでもよいのですが、小学生くらいの子どもたちと実験すると、香りの変化を楽しもうというよりも、「正解をあてるぞ!」という思いが強くなってしまうようで、グミの形状を舌で探ることに熱中してしまう子がいます。そこで、実験教室ではUHA味覚糖の「コグミ」という小さなグミを使いました。
"みっつん"がグミを口にする日は、まだまだ先ですが、いつかこの実験も一緒にチャレンジしてみたいです。
『しっぽのはたらき』
『しっぽのはたらき』
川田健:ぶん 薮内正幸:え 今泉吉典:監修
福音館書店
1969年4月 かがくのとも
1972年 かがくのとも傑作集
¥900+税
我が家には、"みっつん"が生まれるずっと前から飼っているネコがいます。"みっつん"とは、つかず離れずの絶妙な距離感で暮らしていますが、"みっつん"は、長くてしなやかに動くネコのしっぽが気になって仕方がない様子です。
動物のしっぽには、さまざまな役割があり、その役割に適した形をしていることがやさしいタッチの絵とともに紹介されています。
"みっつん"とお出かけするようになって、動物園の年間パスポートを入手しました。今は、動物を見ながらお散歩している程度ですが、もう少し大きくなったら、「しっぽ」に注目して動物園を巡る1日を過ごしてみたいと思っています。
ちなみに、多摩動物公園では、門を入って左手のウォッチングセンターで「かんさつシート」というものを無料で配布してくださっています。
もし、多摩動物公園にいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ、はじめにウォッチングセンターに立ち寄って、何か1枚かんさつシートをもらってみてください。たくさん種類がありますが、欲張らず、まずはどれか1枚から始めてみてはいかがでしょう?
私も、"みっつん"と一緒に("みっつん"をだしに?)少しずつかんさつシートを集めていきたいな、と思っています。
『あめの日の おさんぽ』
『あめの日の おさんぽ』
U・シェフラー:文 U・ヴェンセル:絵 若林ひとみ:訳
文化出版局
1986年
¥1,068+税
今日もお天気がいまいちでしたが、雨の日を楽しんで過ごす"おばあちゃん"とおさんぽに出かける"ぼく"のお話を読んだら、こちらまでウキウキしてきました。
水たまりをバチャバチャしたり、雨のときに小鳥はどこにいるか探してみたり…。雨の日は足元が滑りやすいことや森の中は いいにおいがすることを発見したり…。
この絵本を読んで、子どものころ、雨の日に大好きだったものを思い出しました。地面に丸く広がる虹をみつけるのが好きでした。道のあちらこちらでみかける虹が不思議でたまりませんでした。そのうちに大人から「油が垂れた」せいだと聞いてからも、どうして油が垂れたら虹ができるのか、不思議で不思議でたまりませんでした。
「薄膜による光の干渉」という現象について高校の物理で学んだとき、「あれのことだー!」とそれはそれは感動いたしました。それと同時に、高校生になったら地面の虹のことをすっかり忘れていたことにも気づきました。
薄膜によって色づいたリングが見える方向には限りがあります。おそらく小さかった私の目線では虹色が見えていたけれど、背が高くなってしまってからは色づいて見えなくなっていたのだと思います。
"みっつん"と過ごしていると、大人になって忘れているいろいろなものを再発見できそうな気がします。
まだ"みっつん"は自力では歩けませんが、抱っこ紐で一緒にお散歩しながら、雨の日ならではの楽しいものを発見していきたいな、と思いました。
そして、家に帰った"ぼく"に"おじいちゃん"が本を読んでくれたように、いろいろな本を読みながら雨の日を楽しく過ごしてみようと思います。
『てとゆび』
『てとゆび』
堀内誠一:ぶん・え
福音館書店
1969年7月 かがくのとも
2012年 かがくのとも特製版
¥900+税
※品切れ中なので、図書館で借りました
最近、"みっつん"は赤ちゃん用のおせんべいを自分の手で持って上手に食べられるようになってきました。最初のうちは、手で握ったはいいけれど、手からはみ出た部分を食べてしまうと、握りこんだ部分に残ったおせんべいは食べられず…そうこうするうちにおせんべいがベトベトになってしまって、「ひーん」と悲しい声を上げておりましたが、今では、残った部分もお口に押し込めるようになりました。ボーロもつまめますが、まだ力加減が難しく握りつぶしてしまいます。
「つかむ」や「つまむ」という動作は、こうやって少しずつできるようになっていくのだなぁ、と興味深く見守る日々です。
「手当て」という言葉を実感して育ちました。具合が悪いとき、どこかが痛む時に母の手をあててもらうと、不思議と痛みが和らいだり、気持ちが落ち着いたりします。
私の手も、"みっつん"にとって、そんなふうに心安らぐ手になれたらいいな、と願っています。
今のうちに、たくさん触れ合って過ごそうと思います。
『いーはとあーは』
『いーはとあーは』
やぎゅう げんいちろう
福音館書店
1997年3月 こどものとも年少版
2003年 福音館の幼児絵本
¥900+税
"みっつん"、次々に歯が顔を出しています。下の前歯2本に続き、上の前歯2本がしっかり出てきました。虫歯にならないように大事にしたいものです。
虫歯にまつわる絵本はあまたあれど、乳歯から永久歯へのはえかわりについて分かりやすくかかれた絵本というのは意外と少ないように思います。この『いーはとあーは』は、保育園や幼稚園での理科読「科学の本と遊び」でも読み聞かせている1冊です。
歯をよく見ると平べったい歯・とんがっている歯・ふとっている歯といろいろな形の歯があること、大人と子どもでは歯の大きさも本数も違うこと、そして、乳歯が抜けるときには、永久歯が下にスタンバイしてから、乳歯の根がだんだんなくなっていってグラグラしてくることなどがとても分かりやすく描かれています。
この絵本を読んでいたら、まだ生えそろってもいない"みっつん"の乳歯が、数年後には抜けるんだなぁと気の早いことを考えて、一人でしみじみしてしまいました。
"みっつん"の成長に合わせて、繰り返し一緒に読んでいきたいと思っています。
『あおのじかん』
『あおのじかん』
イザベル・シムレール:文・絵 石津ちひろ:訳
岩波書店
2015年
¥1,700+税
夕方、空の色が変わる様子を"みっつん"と眺めていて、ふと思い立ってこの絵本を一緒に読みました。
「おひさまが しずみ
よるが やってくるまでの ひととき
あたりは あおい いろに そまる
—それが あおの じかん」
と始まり、ページをめくるごとに、少しずつ少しずつ青が深まり、夜が近づいてきます。
日ごろはバタバタと過ごしてしまい、気がついたら夜だった、ということがほとんどなのですが、この絵本を読んで2年前モンゴルに行ったときのことを思い出しました。
高い山もなく人工の光もほとんど見えない東ゴビで宿泊したときのことです。
太陽が沈んでもなかなか暗くならず、刻一刻と空の色が変化していきました。
日常を離れた旅の時間だったので、その様子をじっくりと味わうことができました。
明日の東京の日の入りは17:52。お天気がいまいちな予報ですが、もし晴れたら、“あおのじかん“を意識して”みっつん”と空を眺めてみたいです。
ちなみに、国立天文台の「暦計算室」の「各地のこよみ」から、日本各地の日の入り時刻が調べられます。
『おつきみ どろぼう』
『おつきみ どろぼう』
ねぎしれいこ:作 花之内雅吉:絵
世界文化社
2009年
¥1,000+税
9月といえば「中秋の名月」ですね。
今年は9月24日だそうです。
お天気になるといいなぁと思いながら、おつきみにまつわる行事の絵本を読みました。
本のカバー裏に書いてある説明によれば、"おつきみどろうぼう"とは
「日本の年中行事で、子どもたちは、おつきみの日に限って、よそのうちのおつきみだんごをどろぼうしてもよいとされていました。・・・(中略)・・・日本版ハロウィンともいわれています。」
とのこと。
私は残念ながら"おつきみどろぼう"を体験したことはありません。この行事を知ったのも大人になってだいぶたってからでしたし、そもそも、おつきみだんごを作ったこともありません・・・。
でも、せっかくなので、これから"みっつん"と一緒にいろいろな行事も体験していきたいな、と思います。
まだ今年はお団子は無理そうですが、離乳食でそれらしきものを作ってみようかな。
こうした行事を楽しみながら、月の満ち欠けを少しだけ意識するきっかけにできたら素敵ですね。(早寝の"みっつん"がお月さまを見るのは、しばらく先になりそうですが。)
『みずたまのたび』
『みずたまのたび』
アンヌ・クロザ:さく こだま しおり:やく
西村書店
2015年
¥1,300+税
雨が降ったので、この絵本を読みました。
ネコが飲み残した1滴のみずたまの大冒険です。
地球上の水が循環していることがシンプルで美しい絵で表現されています。
"みっつん"は、フラミンゴ(?)が出てくるページと、カタツムリが出てくるページがお気に召したようでした。
そこで、絵本を読み終えた後、「グーチョキパー」でカタツムリをつくって遊びました。
ちなみに我が家では、「右手がグー」、「左手がパー」で「アンモナイト」も作っております。
『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』
『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』
木坂涼:ぶん あべ弘士:え
福音館書店
2002年
¥900+税
人も、"いぬのコロ"も、"ねこのミーコ"も、とかげも、とりも…みんなみんな、からだのなかで命の音がします。
この絵本を読んでいたら、"みっつん"がお腹にいることが分かった日の検診を思い出しました。エコーの画面を見せていただきました。まだ小さな丸っこい"何か"の中で、小さな小さな心臓が、トクントクントクントクンと猛スピードで動いているのが見えました。
まだ人の形にもなっていないのに、懸命に生きているその姿を見て、なんて愛おしいのだろうと一瞬でハートをわしづかみにされてしまいました。
つわりがしんどくても、検診で"みっつん"の鼓動が見えるたびに、「キミが無事に育っているなら仕方ないか。がんばるわ~。」と思えました。
切迫早産で入院になってしまったときも、毎朝の検査で"みっつん"の心音を聞くのが何よりの励みになりました。愛おしい命の音です。
なかなか眠れずにグズグズするときには、抱っこ紐に入れると寝てくれます。助産師さんに「お母さんの鼓動を聞くと安心するみたいですよ。」と教えていただきました。お腹の中では、かなり盛大なボリュームで母親の鼓動が聞こえ続けているそうです。
ずうっと抱っこはなかなか体力的にしんどいこともありますが、自分の鼓動で安心してくれていると思うと…がんばれます。
『てのひら おんどけい』
『てのひら おんどけい』
浜口哲一:ぶん 杉田比呂美:え
福音館書店
2003年
\800+税
"パパ"と散歩にでかけた"ぼく"が、自分のてのひらで、身近なあれこれの"あったかい"と"つめたい"を探っていきます。
ひなたは?ひかげは?
道具も何も使わずに、からだをつかって親子でたくさんの発見ができそうです。
"みっつん"は最近、冷たい飲み物を入れたコップにさわって「ひえひえ~」を体感するのがお気に入りです。コップをほっぺたにつけると、「うひゃ~」という感じの表情をするのが、たまらなく可愛いです。
赤ちゃんでも、「予想」をすることができるのだな、ということを感じています。
ほっぺたに冷たいコップをつけることを2,3回繰り返すと、まだほっぺたに触っていないうちから、「うひゃ~」という顔になって、冷たいコップがくるのに備えているようなのです。
他の遊びをしていても、数回くり返すと次の展開が予想できるようだな、と感じます。4か月の頃には、そんな反応をするようになっていたので、かなり早い段階から、「予想」する力が備わっているのではないでしょうか?
赤ちゃんってスゴいです。
『ヒッコリーのきのみ』
『ヒッコリーのきのみ』
作:香山美子 絵:柿本幸造
ひさかたチャイルド
1985年
¥1,000+税
私が子供の頃に大好きだった絵本です。"みっつん"と一緒に読みたいなと思って探してみたら、まだ入手できることに嬉しくなりました。
リスの親子が秋に埋めたヒッコリーの実が、冬を越して春になり、芽を出します。1つの木の実が成長して、やがてたくさんの実をつけるようになる、これが植物の実のすごいところです。
ところで、ヒッコリーってご存知でしょうか。私はこの絵本を読んだ子供のころ、「ヒッコリーってなんだろう?どんぐりとは違うのかな?」と悩んだことを思い出しました。せっかくなので、ちょっぴり調べてみました。広辞苑によりますと「クルミ科の落葉高木」とのこと。たしかに、リスのバビーが食べている実はクルミのようですね。
子供のころは、リスが食べ損ねた実がやがて芽を出して大きな木に成長するということがとても驚きで、この本が大好きになったのですが、自分が親になって読み返してみたら、木の実をたくさん拾って帰ってきたバビーに”かあさんりす“がかける言葉がとても心にしみました。
「まあ、大きな みを いっぱい ひろって、なんて かしこい バビーでしょ。 それから 小さいのも いっぱい ひろって、なんて かしこい バビーでしょ。」
こんな風に、子どものことを受け止められたら素敵だな、と思います。
『東京くらし防災』、『子連れ防災手帖』、『地震イツモノート』
こんなときに、何か少しでもお役に立てることができたら・・・。
そう願いながら、自宅にあった本を開いてみました。
◇『東京くらし防災』より
【暑さをしのぐコツ】(p.64-65)
・冷やすと効果的に熱が下がる6つの場所は「首の両わき」、「脇の下」、「足のつけ根」。皮膚の近くにある太い血管を冷やすことで効率よく体温を下げられます。
・暑さをしのぐのに役立つアイテム:「冷却スプレー」、「熱を冷ますシート」、「扇子」、「うちわ」などとあります。ほかにも、「手ぬぐい」を濡らすと気化熱でひんやりします。ぬるくなってしまったときは、一度広げてパンッとはためかせれば再びひんやりします。
・「ゆったりしたサイズの衣類」を着ることで風通しよくすることも効果的とのこと。
【在宅避難での片付け】(p.126-127)
・まずは、「安心して過ごせる一部屋」を確保することから始められるとよいようです。
◇『子連れ防災手帖』より
【子どものメンタルケア】(p.66)
・避難先に「子どものお気に入りのおもちゃ」を1つ持っていく
・とにかく「抱きしめて」「受け止めて」「見守って」あげてください。
◇地震イツモノートも具体的に役立つ知恵が詰まっています。
http://www.jishin-itsumo.com/category/note/
【非難する際は】
・通電火災を予防するために、ブレーカーを落としてから家を離れる
【水を運ぶには】
・段ボールにビニル袋をかぶせれば、バケツの代わりとして使える。ただ、水は重いので、台車などにのせられるとよいですね。
◇NHK Eテレで「赤ちゃんの防災メモ」というものも見つけました。
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/bousai.html
何か1つでもお役に立てたら・・・。
お豆のマラカス
飲むヨーグルトが入っていた小さめのペットボトルにお豆を入れてみました。左は小豆とえんどう豆、右は虎豆とうずら豆が入っています。誤飲を防止するために、ふたはビニルテープでとめてあります。
小豆+えんどう豆は、カラカラと”かたくて高めの音”がします。虎豆+うずら豆は、コロコロと”こもった低めの音”がします。中に入っているものが違うと音が変わることに気づいているのかしら?
”みっつん”が5ヶ月の頃は、私が振って音を出すと興味を示してくれていましたが、まだ彼の小さな手では持つことが難しいようでした。6ヶ月になると、ふたの部分を握ってフリフリできるようになりました。フリフリしては、「見てた!?」と言わんばかりの表情でこちらを確認してきました。彼と過ごし始めて、赤ちゃんが”ドヤ顔”をすることを知りました。何とも言えない可愛い仕草です。7ヶ月になると、手も大きくなり、ボトル部分でも握れるように。フリフリしたり舐めまわしたり、お気に入りのおもちゃの1つです。
けたたましい音ではないので、お出かけの時のおもちゃとしても重宝しています。
また、空容器ができたら、別のお豆でシリーズを増やしてみたいと思っています。
花豆は大きすぎて入らないかしら・・・?
『くだもの なんだ』
『くだもの なんだ』
きうち かつ さく・え
福音館書店
2007年
¥1,000+税
昨日ご紹介した『やさいのおなか』の果物バージョンです。モノトーンで描かれた形には、やっぱり「これなぁに?」と悩んでしまいます。ページをめくって正解の果物を確かめた後、もう一度ページを戻してじっくり観察したくなる1冊です。
息子の“みっつん”は、正解の果物が載っているカラフルなページの方に、より興味を示しているようです。今(8か月)は、色や形を楽しんでいるのだと思います。成長の段階に合わせて何度も読んでみて、彼の反応がどのように変わっていくのか見てみたいと思います。絵本の素敵なところは、時間を置いて何度でも読み直せるところですね。
はじめまして+『やさいのおなか』
はじめまして。RUMIです。中高の理科教師を経て、大学で理科の先生の卵を育てています。今は、8ヶ月になる息子の子育て中。息子と一緒に楽しんでいる科学の絵本や遊びを少しずつご紹介していければと思っています。
子育てのスパイスに科学を♪
『やさいのおなか』
きうち かつ さく・え
福音館書店
1997年
¥1,000+税
モノトーンで描かれた不思議な形、いったいなんだろう?そう思ってページをめくると、カラフルな野菜が現れます。どれも身近な野菜なのに、断面の形だけだと大人でも「これ、なんだろう?」と悩んでしまうものも。身近なものをじっくり見る、よいきっかけになりました。
この本は、息子“みっつん”が6ヶ月の頃から読んでいます。じーっとみつめ、ページに触れようと手を伸ばしていました。ちょうど離乳食を始めた頃だったので、「このお野菜は食べたねー」、「このお野菜は、こんど一緒に食べようねー」などと声かけをしながら楽しんでいました。