理科読日誌

親子で楽しむ科学の本

『はっぱのうえに』

『はっぱのうえに』
たての ひろし
福音館書店
ちいさなかがくのとも 2019年4月号
¥440(税込み)


すっかり春ですね。
お散歩をしていると、公園や川原も生命力であふれているように感じます。
そんな春にぴったりの絵本が、ちいさなかがくのともシリーズ新刊として出ていました。
生物系の絵本は、とてもたくさん出版されるので、よほどのものでないと買わないぞ、と心に誓っているのですが・・・「よほどのもの」だったものですから、我が家の一員になりました。

作者は、『ぎふちょう』や『しでむし』、『つちはんみょう』を描かれた舘野鴻さんです。

とにかく絵が素晴らしい!
春の色に満ちたページを見ているだけで、うきうきした気持ちになってきます。
そして葉っぱの上にみつけた黄色い不思議な物体は何?
何?なに?
とページをめくっていくと、ほ~、そうだったのか!と驚きました。

二足歩行を極めつつある"みっつん"と公園に行く機会も増えました。
”みっつん”と手をつないで歩くので、普段よりも、ぐっと低いところを見るようになりました。
そんな機会を生かして、葉っぱの上に黄色い不思議な物体を見つけられないかなぁ?

『ぽとんぽとんは なんのおと』

『ぽとんぽとんは なんのおと』
神沢利子さく  平山栄三え
福音館書店
1980年こどものとも ・ 1985年こどものとも傑作集
¥800¥税

『はなを くんくん』は嗅覚で春を感じるお話でしたが、こちらは主に聴覚で春の訪れを感じるお話です。

冬眠中のクマの親子、”ぼうや”が外から聞こえる様々な音について尋ねると、”かあさん”がやさしく教えてくれます。
最後に「いい におい」を嗅いだ”ぼうや”に”かあさん”が教えてくれる言葉が素敵です。

「あたたかな かぜが はなの においを はこんできたのよ。」


はるかぜが心地よい季節になってきました。
”みっつん”とのお散歩でも、耳をすませ、鼻をくんくんして春の訪れをたくさん感じとりたいと思います。

『ねじ』

『ねじ』
角 愼作
福音館書店
2015年かがくのとも12月号
¥389+税
※月刊誌のバックナンバーなので、図書館でぜひ

”みっつん”が生まれる、ずっと前に本屋さんパトロールで一目惚れして購入していた絵本です。

最近、”みっつん”がねじに興味を示すようになりまして、久しぶりに読みました。

冬休みに義実家へ帰省する折り、”みっつん”お気に入りのおもちゃをいくつか持って行ったのですが、かさばるので ねじを外して持って行ったものがありました。
ねじ回しで組み立てる様子をじっと見ていた”みっつん”、だるまたたきのハンマーなどを手にしては、ねじ部分を回そうとする仕草を見せるようになりました。
その時は、「よく観察しているね~」と感心した程度で、それから1か月以上経ち、そんなことはすっかり忘れておりました。

ところが先日、”お父さん”がドライバーで『大人の科学』の付録を組み立てていると、突然”みっつん”がドライバーを要求。
”お父さん”からドライバーを受け取るやいなや、一目散に件のおもちゃへまっしぐら。
サイズの合わないドライバーをねじ部分にあてて、ご満悦でした。

1歳1か月児の記憶力と、「ドライバー=ねじを回す道具」という認識に感服いたしました。


そんなねじの魅力を再発見できる1冊です。
最近は電車の中やお店など、おでかけ先でも、ねじを探して楽しんでおります。
「こんなところに、大きなねじが」「何と何をとめているのかな?」などなど、会話を聞いた方は変わった親子だと思われるかもしれませんが、けっこう楽しいです。

『いちご』

『いちご』
平山和子
福音館書店
1984年こどものとも年少版  1989年福音館の幼児絵本
¥800+税


"みっつん"はイチゴが大好きです。
最近は毎日のようにイチゴを堪能しているので、この絵本を読んでみました。
平山和子さんの、本物と見紛うばかりにリアルなイラストに、"みっつん"、「うわぁ~」と歓声を上げて見いっておりました。

そんな"みっつん"には大きさの感覚はあるのだろうか?と気になりまして、ちょっと試してみました。
大きいイチゴと小さいイチゴを見せて、「どっちがいい?」と聞いてみたところ、質問の途中で、迷わず大きい方を取ってパックリ食べちゃいました。
1歳1カ月児には大きさの違いが認識されており、さらに、好きなものは大きい方がいいと思っていることがわかりました。
大したものです。

『はなを くんくん』

『はなを くんくん』
ルース・クラウス:ぶん / マーク・シーモント:え / きじま はじめ:やく
福音館書店
1967年

昨日は春のように温かな一日でした。
今日は一転、冬に逆戻りでしたが、昨日の温かさを思い出しながらこの絵本を読みました。

雪の中、野ネズミもクマも、かたつむりも山ネズミもみんな眠っています。
ところが、そんな動物たちが目を覚まし、鼻をくんくんさせながらかけていくのです。

春の訪れが愛おしくなる1冊です。

そろそろ"みっつん"と一緒に鼻をくんくんしながら、春の訪れを待ちたいと思います。

『バムとケロのさむいあさ』

『バムとケロのさむいあさ』
島田ゆか
文溪堂
1996年
¥1,500+税

寒い冬の日にぴったりの1冊です。
バムとケロが池に行くと・・・なんと、あひるが凍った池に閉じ込められていたのです!
急いで救出して、お風呂でとかしてあげて、みんなで楽しく過ごすのですが、実は表紙裏の絵がフリになっています。

この絵本は、保育園や幼稚園などでの理科読でも活用しています。
絵本を読んでから、氷は温めるととけて水になる、その水は再び冷やすと氷になるという実験を行ったりしています。

”みっつん”は、氷が「ひえひえ」で冷たいことは認識している様子です。
バムとケロのかわいいお話を楽しみながら、少しずつ氷がとけたら水になることも分かっていったらいいな、と思います。

『どんどこどん』

『どんどこどん』
和歌山静子
福音館書店
2008年こどものとも/2011年福音館の幼児絵本
¥800+税

土の中で「どんどこ」育っている、いろいろな植物が登場します。
葉っぱを見て「これは何かな?」と悩みながらページをめくると、土の中の様子が描かれています。
ニンジン・ジャガイモ・サツマイモ・・・。
「これは今朝食べたね。」、「甘くておいしいサツマイモだね。」などと話をしながら”みっつん”と楽しんでいます。

『おとが あふれて オムライス』

『おとが あふれて オムライス』
夏目義一
福音館書店
ちいさなかがくのとも 2019年2月号
¥389+税

一昨日、昨日に続いて音を楽しめる本です。
ニンジンの皮を剥いて細かく切って、ピーマンも種をとって切って・・・オムライスを作っていく過程を、音に着目しながらたどっていくことができます。

美味しそうな絵も、たまりません。

離乳食もだいぶ進んできたので、薄目の味付けでオムライスを作ってみようかなと思いました。

 

『ばしん!ばん!どかん!』

『ばしん!ばん!どかん!』
ピーター・スピア ぶん・え / わたなべ しげお やく
童話館出版
2004年
¥1,500+税

昨日の『じゃあじゃあ びりびり』に続き、たくさんの音が登場する絵本です。
この絵本に登場する音は、本当にたくさん!
最初の見開きだけで17個もの音が登場します。

読み聞かせを終えると、ぐったり疲れてしまうほどですが、聞いている"みっつん"は相当楽しいようで、けちょけちょ笑いながら聞いてくれるので、ついつい張り切って読み聞かせてしまいます。

身近な音に耳をすませるきっかけになる素敵な絵本です。

『じゃあじゃあ びりびり』

『じゃあじゃあ びりびり』
まついのりこ
偕成社
1983年/2001年改訂
¥600

おかげさまで"みっつん"、1歳を迎えまして、最近めきめきといろいろな音を発するようになってきました。
まだ、日本語ではなく”みっつん語”ですが、「あ~」「ばっばー」といったレパートリーに「わうわう」「あじゃじゃ~」などが加わり、日本語が聞ける日も近そうです。

そんなこともあり、最近は、いろいろな音が登場する絵本をよく読んでいます。

この絵本はボードブックで、自動車が「ぶーぶーぶーぶー」と通ったり、水が「じゃあじゃあじゃあ」と蛇口から流れ出ていたり、シンプルなイラストと音を楽しめます。
毎晩、お風呂のお湯張りを見守り、「じゃあじゃあ」流れ出るお湯にときめいている"みっつん"、この絵本も大好きです。